運命
2章『運命』
俺は空き家を勝手に使っている。
だから電気や水道もなく、ご飯は学校の無料提供の学食で済ましていた。
お金が無いのでバイトを始めた。
しかし、給料は1ヶ月後だ。
俺は空き家にあった毛布を使って寝た。
翌日俺は学校に向かう。
初めて出来たであろう友達、リョウヤだ。
俺は学校へ行くのに心が踊っていた。
そして、学校に着いた。
しかしそこは、どこか嫌な感じがした。
荒れている学校だからそう感じるだけだろうと、思って教室に向かう。
教室に入ると、誰も来ていなかった...
もう少しで授業も始まるのに先生すら来ていない。
俺は気になって全ての教室に回った。
しかし誰もいない。
なにか行事があるのかと思って待っていたが、連絡もない。
さすがにおかしいと思いつつも俺は腹を鳴らしていた。
俺は食堂に足を運んでいた。
食堂のドアはガラスでスライドドアだった。
しかしドアが割れていた。
俺はドアを開けてキッチンを見ると、なにかを食べる音が聞こえた。
俺はキッチンに目を向けると、黒髪の男...
「ドウラ...」
俺は男を知っていた。
俺が名前を呼ぶと、ドウラはこちらを振り向いた。
そして近づいてきて俺に言葉を放つ。
「あー、食っても食っても喰っても食っても喰っても食っても...!腹が膨れないなぁ!」
俺は危機を感じて後ろに避けた。
俺は地面に後頭部をぶつけた。
足元を見ると頭がない“人”がいた。
俺は即立ち上がってその場から退く。
ドウラは俺から目を逸らし、俺の足元にいた人に目を向け、食べた...
それと同時にドウラが発狂した。
「あぁぁぁあ!やっぱり肉うめぇ!はぁー、お前はもっと美味そう!腕くれ!」
ドウラが話し終えると共に襲ってきた。
俺は咄嗟に右手を己の力で引きちぎり、ドウラに投げた。
ドウラは俺の腕に食らいついた。
噛むごとに血飛沫が宙に舞う。
ドウラは暗い顔をしてまた発狂した。
「なんだよ!なんだ?なんだ?なんだよ!お前!不味い!今までの中で1番不味い!お前俺の胃袋に流し込んで永遠に死ね!」
ドウラは口を前回まで開け、襲いかかってくる。
俺は今までドウラで隠れていたのか、その隙間からリョウヤの頭が転がっていた。
俺はその光景を見た突如今まで出したことの無いくらいの雄叫びを上げて、全力で、ちぎれるくらい、壊れるくらい、無茶苦茶に、左手に全てを乗せて、殴った。
しかし俺の拳は空回りして、地面を殴っていた。
ドウラは俺の背後に回っていた。
............
真っ暗。
何も見えない。
感覚もない。
感情もない。
何も無い。
最後にガラスが割れる音がパリンッと音をたてて宙に舞って、いずれ消えて行く...
ここは...どこ...?
一時更新を止めたいと思います。
次の作品は非力な僕が異世界に行きたいと願うのはいけないことでしょうか?という小説を書こうと思っています。
良ければご覧になって頂けると幸いです。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。