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自覚主人公  作者: 稲平 霜
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再来の学校

2章『再来の学校』

心臓の鼓動が早る。

この扉の向こうには生徒でいっぱいに違いない。

俺はまた同じ舞台に立っている。

そう、学校だ。

普通の人なら「行きたくないなー」とか言うけど俺は逆だ。

俺は主人公を辞めたいから普通の人として振る舞いたいのだ。


例え、無理だったとしてもやらないと気が済まない気がする。

そう考えているうちに教室から廊下へドア越しに「入れ」と合図が来た。

俺は扉に手をかけ開けた。


教室の風景は机はバラバラで机に足を置いて座ってる人やそもそも先生の話を無視して、誰かと話している人などそれぞれの人がいた。

常にガヤガヤとしていて騒がしい。


「静かに!」

教室中に響いた声は先生のだった。

それと同時に生徒達は先生と俺の方を向いてきた。

先生は口からこぼれ落ちるように怯えた声を出した。

そしてこの中の1番強そうな男子生徒が先生に近づいていく。


そして男子生徒は先生にこう言った。

「あぁん?お前さぁ?何様だよ。お前は黙ってればいいんだよっ」

言葉を発すると同時に男子生徒は先生の右肩を右手で突き飛ばしていた。


そして男子生徒は俺の方に向いてこう言った。

「へぇ、こいつが転校生?如何にも弱そうな身体してんなぁ。おい、こっち来いよ」

男子生徒は手をヒラヒラさせて俺にジェスチャーで「かかってこい」としているようだった。


よく周りを見ると机は壁沿いに付けられており、生徒達はみんな窓越しにこちらを見ていた。

左からこんな話し声が聞こえた。

「なぁ、お前どっちにかける?」

「はぁ?そりゃ凌也(リョウヤ)に決まってんだろ?」

「じゃあ俺あの転校生にかけてやるよ」

と笑いながら言っていた。


そして俺は確信した。

こいつ、リョウヤは俺をタコ殴りにしてみんなに恐怖を植え付けると同時に俺を完全に支配してやろうとしているのだと。

気づくと俺は完全に臨戦態勢に入っていた。


リョウヤは俺を見てニヤリと笑い、駆けてきた。

そして俺の頬を一発殴る。

すると俺は30cm宙を舞い、後、黒板に激突した。

俺は壁にもたれ座り込んで下を向く。

しかし俺はリョウヤから片時も目を離さず見続ける。

正直殴られたのは痛くなかった、今までのに比べればちょろいものだと俺は下を向きながら、鼻で笑った。


すると目の前にいたリョウヤが顔を変えて、もう一度殴ってこようとしていた。

俺は襲いかかる拳を右手で受け取り、力を入れる。

するとリョウヤはもがき苦しむ。

俺はそのまま立ち上がり、1発リョウヤの腹を殴り、片手で腹を持ち持ち上げ、半殺し位の威力に力を調整し、床に叩きつけた。


そして、俺は薄ら笑いしながら窓越しの生徒達を見やって、こう言った。

「それで...なんの用かな?」


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