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新宿  作者: 竹仲法順
982/1001

第982話

     982

 2017年8月16日午後7時1分。皿などを流しで洗い終えて、片付けを済ませ、一息つく。別に月井も、無理なことばかりやっているわけじゃなかった。人間には、人間の事情というものがある。また、基本的に時間で動く以上、疲れることも多い。でも、思う。人は、必ず救われると。それは分かっていた。どんなことがあっても、絶対に投げ出さないし、理性を失わない。きちんと、心得ていることだ。

 昔から、分別というものがあった。それが全くない人間もいるから、一際厄介だ。でも、そういった人たちに、基本的に用はない。ずっとそうだった。耐えてきたこともある。言い知れずに……。いいのだ。それが人間を作る。進んで、損をすることはない。分かっていることだった。人など、利害関係があって、動く。月井だってそうだ。腹が立つこともある。当然だ。ない方がおかしい。

 午後7時9分。着替えを持って、風呂場へと行く。暇はない。それに、細かいことを気にしている時間もないのだ。当たり前と言えば、当たり前である。そんなに潤沢に、時はないのだし……。

 午後7時12分。シャツとジーンズを脱ぎ、入浴した。頭から、水を被る。髪にシャンプーして、体も洗い、寛いだ。日中は、地獄を味わい続けている。新宿など、恐ろしいことばかりだ。もちろん、そういったことに、極力関わらない。一貫してそうだった。嫌なことだって、ある。何もないことはない。

 基本的に学習するから、一度失敗すれば、必ず学ぶ。ある意味、それが続いていた。昔からそうだ。時間を掛けてやっていくにしても、この世の中、世知辛いこともいろいろある。綺麗事など、通じない。また、それが分かっていた。もちろん、人など、普段からいろんな事情があって、動き続けるのだし……。(以下次号)


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