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新宿  作者: 竹仲法順
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第957話

     957

 2017年8月15日午前6時28分。一課に着き、自分のデスクへと行く。まだ、日勤の刑事は、誰も出勤してきてない。パソコンを立ち上げて、ネットに繋ぎ、警察関連のサイトなどを見始める。いろんな情報が溢れ返っていた。全部を見る暇は当然ないから、大事と思うところだけ、ピックアップして、閲覧していく。

 午前6時47分。マシーンは、快適に動き続ける。マウスを使って、画面をスクロールさせながら、順次見ていった。情報収集も、刑事の大事な仕事の一つだ。取捨選択は、実に難しいことである。常にいろんなことを考え合わせながら、ネットを使う。決して、一つの事項に集中するわけじゃない。

 午前7時。一課の刑事たちが、出勤してきた。各々パソコンやプリンターなどを起動させて、朝の会議用の資料などを作り始める。警察官だって、万能なわけじゃない。いろんな欠陥がある。月井だって、感情の弱さなどを抱えていた。ある意味、自然なことだ。

 午前7時15分。課内が、俄然騒がしくなる。皆、目の前の作業に没頭しているようだった。役割分担があるから、責任重大だ。心の中にはずっと、いろんな思いがある。もちろん、吐露できないことだって、たくさんあった。やはり人間には、本音と建前がある。当然のことだが……。

 午前7時半。会議室で会議が始まった。一課のデカたちが、一堂に会する。月井もタブレットを持って参加し、端末を起動させて、速記を起こし始めた。地味だが、これも自分の仕事だ。資料が配布されたので、手に取って、サッと目を通す。皆、考えていることは、いくらでもあるようだった。会議にぶつけられるのは、ほんの一角だ。全ての主張を紙面などに記して、提示することは、そもそも、物理的に不可能なのだし……。(以下次号)


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