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新宿  作者: 竹仲法順
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第917話

     917

 2017年8月11日午前10時11分。休憩を取り終えて、コーヒーの空き缶を捨て、木陰を出た。そして、街へと歩き出す。疲れは癒えても、また夏の日差しが照り付けて、溜まってくる。どうにも仕事ばかりで、参ってしまう。

 午前11時5分。お昼が近付く。午前11時台は、昼食のことばかり考える。ある意味、夜の寝不足もあって、疲労が出てくる。だが、仕事時間中に眠るわけにはいかない。刑事は昔から短眠型が多い。あまりいい習慣じゃないのだが……。

 正午になり、近くのランチ店に入る。日替わり定食とアイスコーヒーをオーダーし、テーブルに座って、ゆっくりし始めた。店内は人が多く、混雑している。スマホを見ながら、食事が届くのを待ち続けた。

 どうにも夜眠れないのが、ネックだ。気分的に、すっきりしない。それに連日の晴天や酷暑は肉体や精神を疲労させる。

 午後零時25分。テーブルに食事が届き、アイスコーヒーを一口啜ってから、食べ始めた。仕事は負荷が掛かるものが多い。果たして耐えられるか?そう思っていた。もちろん、今までずっと耐えてきたのだけれど……。

 南雲のクリニックに行くことを望んでいた。言い出し辛いのだが、あえて休みを取った方がいい。メンタル面で不調だと、出来る仕事も出来ないのだし……。(以下次号)


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