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新宿  作者: 竹仲法順
908/1001

第908話

     908

 2017年8月10日午後4時16分。もうすぐ、現場での仕事も終わりだ。疲れはあった。普段から散々苦しんでいる。だが、慣れてしまっていた。無理なこともたくさんしている。夏場など、屋外にいると、熱中症になる寸前だ。もちろん、倒れるようなことになる前に、水分補給などをしていたのだが……。

 新宿の街は動き続けていた。繁華街は徐々に騒がしくなり始める。不夜城だった。まさに眠らぬ街だ。欲望が売り買いされ、絶えず蠢く。独特の雰囲気があった。警察官でさえ、怖がるのが新宿の中枢部である。

 午後5時。撤収時刻となり、車を停めている駐車場へと向かう。街を見ながら、歩いた。繁華街は動いている。これから夜に掛けて、いろんなことがあるのだろう。夜勤の刑事たちは大変だった。月井もよくは知らないのだ。その手の警察官の実態は。

 午後5時8分。車に乗り込み、エンジンを掛けて、アクセルを踏み込む。そのままハンドルを切って走らせた。通りには常に車列がある。大都会特有の様子だ。

 午後5時36分。千代田の街に入り、ビル街を走行する。辺りは人が多かった。月井も普段からここを行き来していて、知らないこともたくさんある。ある意味、そういったことは往々にしてあるのだ。意外にも、行き慣れている場所ほど、知らないことが多い。

 午後5時56分。警視庁に着き、車を停めてから降りる。そして建物へと向かった。夏の夕刻は蒸し暑い。地獄のような暑気が襲ってくる。常に暑さ対策はしているのだが……。(以下次号)


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