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新宿  作者: 竹仲法順
907/1001

第907話

     907

 2017年8月10日午後2時26分。街を張り続ける。疲労はあった。かなり無理している。辺りは蒸し暑い。絶えず温度が上がっていた。苦しいと感じることも多々ある。もちろん、合間に上手く休むのだが……。

 午後3時15分。通りの自販機でアイスの缶コーヒーを一缶買って、飲みながら、木陰で休む。いろいろ考えていた。常に頭脳は回り続けている。他の刑事たちとは、コンタクトを取らない。ここ新宿の街にも警察官はたくさんいるのだろうが、誰とも組まなかった。ある意味、孤立しているのである。

 昔からそうだった。歌舞伎町交番勤務時代も、ずっと単独行動だったのである。慣れてしまっていた。別に月井としても、誰かと行動を共にする予定はない。犯罪などに巻き込まれた場合、単独だと危険なのだが、そこまで想定してなかった。今は目の前のことをしっかりやる。それしかない。

 午後3時25分。木陰を出て、再び街へと歩き出す。いろいろあっても、時間は過ぎ去っていく。苦しいこともたくさんあった。いつかは、その苦痛が終わりを迎えるにしても……。だが、元々楽観的なのだ。何かあっても、考え過ぎない。それが月井の長所だった。もちろん、事は簡単に行かないのだが……。

 別にいいのである。人間は苦しんだ分だけ、成長する。常にそう思ってやっていた。それに苦痛など、早々続くことはない。いつか楽になる。まさに、人間にとって必然だった。確かに苦しみの渦中にいる時は、なかなかそうは考えられないのだが……。(以下次号)


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