表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新宿  作者: 竹仲法順
892/1001

第892話

     892

 2017年8月9日午前10時22分。通りの自販機でアイスの缶コーヒーを一缶買って飲む。疲れていた。辺りは人が多い。木陰で休みながら、一息つく。働き詰めできつい。それに暑気が抜けない。街は真夏の暑さだった。外勤は地獄である。

 午前10時32分。休憩を取り終えて、通りへと歩き出す。ある意味、警察官の仕事はきつかった。だが、そういったことが続くのも、今のうちだけだ。いずれ内勤などになれば、いくらか楽になる。刑事もいろんな勤務形態があるから、大丈夫だった。年齢を経てくれば、過酷な仕事は出来ない。自然な流れだった。

 午前11時15分。もうすぐお昼だ。午前11時台は、仕事をしながらも、食事のことを考える。食べないと力が出ない。それに辺り一帯は蒸し暑い。ずっと外にいると、熱中症になってしまう。食事時ぐらい、ゆっくりするつもりでいた。警察官も人間だ。休むことも当然する。

 新宿には、いろんな人間たちがいた。月井も苦労する。この街の治安を守るということにおいては。ある意味、難しかった。警察がいくら躍起になっても、この街の悪は滅びない。ずっといたちごっこだった。もちろん、警察官たちの努力が無駄になっているわけじゃないのだが……。

 正午になり、近くのランチ店へと入って、日替わり定食とアイスコーヒーを一つずつ頼む。そしてテーブルに座り、スマホを見ながら、食事が届くのを待ち続けた。ネットニュースは常に配信されてくる。読みながらも、目がチラチラするのを感じていた。でも、やっとゆっくり出来る。勤務中は地獄のような疲労とストレスを覚えていたのだし……。(以下次号)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ