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新宿  作者: 竹仲法順
863/1001

第863話

     863

 午前5時23分。スマホの画面を閉じて、スマホのポケットに入れ、歩き出す。集中力は限界だった。これから仕事である。疲れはあった。疲労が滲む。夏の暑い太陽に照らされながら……。

 午前5時30分。駐車場から車に乗り込み、エンジンを掛けて、アクセルを踏み込む。そして道路へと出た。変わらない日が始まる。新宿の街はまた、騒々しくなるのだ。暇はない。頑張るしかないのだ。

 空腹を覚える。起きてから3時間以上が経っていて、コーヒーだけだときつい。警視庁に着けば、すぐに食事を取るつもりでいる。昔からずっと働き続けていた。水面下で、だ。実際、いろんな下積みがあった。もちろん、慌てない。人間は焦ると、機を逃す。今は自動車の運転が優先だ。じっと前方を見つめていた。別にそう変わらない。淡々としている。ずっと。

 午前6時2分。本庁に着き、車を降りて、建物へと歩く。常に動くのだし、前を見るしかない。過労気味だ。食事を取り、栄養を付けるしかないだろう。そう思ってやっていた。

 昔からそうだ。心配事などがたくさんあり、尋常じゃいられなかった。でも、仕事をする。いろんなことがあって、今まで来ていた。目先のことは変わらない。日々やることがあって、こなしていく。大変だった。不安に怯えることも多々ある。いろいろと感じて、だ。

 午前6時10分。食堂に着き、定食とアイスコーヒーの券を一枚ずつ買って、カウンター越しに差し出した。そしてテーブルに座る。スマホを見ながら、待ち続けた。

 スマホでニュースを読む。いろんな記事が配信されてきていた。読みながら、ゆっくりする。だが、食事が終われば、仕事だ。頑張るしかない。そう思ってやっていた。いろんなことを考え続けるのだが……。(以下次号)


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