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新宿  作者: 竹仲法順
855/1001

第855話

     855

 2017年8月6日午後零時25分。テーブルに食事が届き、アイスコーヒーを一口啜ってから、食べ始めた。スマホは脇に置いている。疲れていた。体力は余ってない。ここらで栄養補給だ。いつも頑張り続けている。無理することも多かった。もちろん、フルに力を使う。

 食事は肉料理がメインだった。この過酷な気候だと、しっかり食べなければ持たない。外の蒸し暑さは酷かった。店内はエアコンが十分利いている。涼しく、疲労もだいぶ癒えた。

 別に月井も追い込まれることはない。一課の刑事の一員としてやっていても、過剰な仕事をこなしながら、ゆっくりする時はゆっくりしていた。昼食時など、なるだけリラックスする。いつもは絶えず激務に追われるのだから……。

 警視庁の一課の捜査員も、所轄の人間たちも、この街に多数散らばっている。いつも思う。警察も各々の縄張りの中ではいろいろあると。段々といろんなことが分かってきつつあった。

 本庁の2億の裏金疑惑は、幹部たちが説明しない以上、晴れないままだ。多分、泥沼となるだろう。感じることはたくさんある。月井に対しては、直接的に関係しないことなのだが……。

 午後零時54分。食事を取り終えて、レジで食事代を精算し、店外へと歩き出す。そして新宿の街を歩いていった。普段から難しい状況をよく耐え抜いている。常にそう思っていた。無理な仕事をこなし続けている。もちろん、限度というものもあった。別にその手のことを他の刑事たちに対して、口にすることはないのだけれど……。

 午後1時26分。目抜き通りをゆっくりと歩く。疲労はだいぶあった。肩にずっしりと掛かってくる。相変わらず、無理ばかりしていたのだが……。(以下次号)


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