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新宿  作者: 竹仲法順
851/1001

第851話

     851

 2017年8月6日午前6時20分。食堂に着き、券売機で定食とアイスコーヒーの食券を一枚ずつ買った。そしてカウンター越しに差し出し、テーブルで料理が来るのを待つ。スマホをネットに繋ぎ、ニュースを読みながら、待ち続けた。

 日々疲れている。だが、今日も通常通り出勤だ。確かにいろいろあった。警察官としての感情が……。それを押し殺すことは出来ない。難しいのだ。刑事の仕事は。

 午前6時36分。テーブルに食事が届く。アイスコーヒーを一口啜り、料理に箸を付けた。ある意味、いろんなものを見てきている。慣れの類はあった。もちろん、これからもずっと屋外勤務が続くとは考えてない。いずれ屋内勤務へと切り替わるだろう。今の仕事が出来るのも、40代ぐらいまでだ。繰り返しそう思っている。

 食事はバランスのいいものを頼む。外食が多いから、薄味にしていた。昔からずっとそうだ。塩辛いものなどを、極力食べない。それに休憩も大事だ。当たり前のことなのだが、それが出来ないことが多い。

 午前7時1分。朝食を取り終えて、トレイなどを返した。そして歩き出す。ゆっくりと時間に余裕を持ち、一課へと向かった。午前7時半から会議室で会議があるのだが、あまり重要だとは思ってない。点呼を兼ねているから出席する程度で、あのミーティングに意味があるとは、ほとんど感じてない。単に会議の内容を記録に録るだけで……。

 午前7時11分。一課に着き、自分のデスクに座って、パソコンを立ち上げる。警察内部ではいろんな思惑があった。何かと難しいことが多い。だが、月井もそう考え過ぎないのだ。考えてどうなるものでもない。2億の裏金問題など、疑惑や不祥事の類はたくさんあった。自ずと事が成っていく。自然現象のように……。(以下次号)


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