表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新宿  作者: 竹仲法順
827/1001

第827話

     827

 2017年8月4日午前6時27分。食堂に着き、券売機で定食とアイスコーヒーの食券を買った。そしてカウンター越しに差し出す。食事が届くのをじっと待った。疲れはある。肉体もメンタル面もだいぶ疲労していた。短眠で、夜休まってないのもある。いつも思う。早くこの夏の暑さも終わってほしいと。暑気は、着実に睡眠の質を下げるのだ。地獄のような状態がずっと続いていた。もちろん、天候などの自然現象は避けられないのだが……。

 スマホをネットに繋ぎ、ニュースを読む。別に変わったことはなかった。日々いろんな報道があるのだが、気にし過ぎない。どんな苦境も、いずれ必ず去っていく。警察官も事件などがあれば、すぐに出動するのだが、周りの状態に惑わされない。賢明なのだった。任された仕事をずっとこなしながらも……。

 午前6時45分。テーブルに食事が届き、箸を付けて食べ始めた。定食に付いている味噌汁を啜る。元気の素だ。普段から外食ばかりなので、栄養状態には極力気を付けていた。昔から、何かと慎重なのである。偏りそうな時は、バランスを考える。毎日、同じようなものばかり食べているから、尚更そうだ。

 スマホは脇に置いていて、いつでも取れるようにしている。まるで働き蜂だ。何かあった場合、いつでも臨場などの準備が出来ていた。警察官は体を壊しやすい。昔からそうだ。月井もいろんなデカを知っていた。難しい仕事だと、十分分かっているのだし……。

 午前7時11分。食事を取り終えて、席を立ち、トレイなどを返す。そして歩き始めた。廊下を歩くと、夜勤の刑事たちが多数いる。皆、勤務が終わってからで、きつそうだった。何せ、夏の都内は地獄だからである。月井もだいぶ無理しているのが分かっていた。もちろん、仕事が続けば、休憩すらろくに取れないこともある。いろいろと複雑な事情もあって……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ