第766話
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2017年7月30日午前6時32分。スマホをネットに繋ぎ、ニュースを読み続けた。警視庁管内でもいろんな事件が巻き起こっているのだが、月井も一課の会議で案件を知る程度で、詳細は分からない。一課には、日々様々な情報が集まる。それを全部知っているわけじゃないのだし、案件によってはスルーすることもあった。
それにしても、あの本庁のデータベースの掲載内容の真偽はいかほどだろうか?ずっと気にしていた。気にしても仕方ないことを、気に掛ける癖がある。何かしら、事件などに繋がることもあった。ある意味、全ての可能性を潰してしまわないと、ヤマは解決しない。岡田徹・高木梨帆連続殺害事件も、まだ頭の片隅に引っ掛かっていた。本当に志村浩が二人の害者を殺害したのだろうか?警視庁が2億の裏金問題で揺れているから、幹部たちは雲隠れし、あの殺人事件の捜査も有耶無耶のうちに分解した。警察はフェアじゃないようだ。どうやら。
新宿で巻き起こった事件は、必ず新宿で解決する。ハードボイルド小説じゃないのだが、実際その通りだ。月井たち警察官は常に頭脳を巡らせていた。むやみやたらに動いているわけじゃない。実際、頭の中では緻密に計算していた。あのヤマは新宿で落とし前が付く。確信的にそう思っていた。
午前7時になり、荷物を入れたカバンを持って部屋を出る。そして最寄りの地下鉄の駅へと向かった。足取りは重たいのだが、今日は南雲に会える。あの精神科医も元気にしているだろうか?そんなことを考える。確かに今はノイローゼがあるから、疲れていた。不眠は治ったにしても、日中はかなりのストレスを抱え込んでいる。刑事という仕事は難しい。月井自身、そう感じていた。まあ、別にいくら考えたところで、物事が解決するわけじゃないのだが……。(以下次号)




