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新宿  作者: 竹仲法順
229/1001

第229話

     229

 2017年6月10日午後6時半。捜査会議が散会し、月井と今村は揃って立ち上がった。そして岸間のところへ行く。老刑事が、

「ああ、月井君、今村君、お疲れさん。明日は内勤だ。丸一日、捜査本部でデスクワークやってくれ」

 と言い、軽く頷いてみせた。

「分かりました」

「お先します」

 月井たちも各々そう言ってフロアを出、歩き出す。疲れはあった。夏場、外に一日いると、こんな感じになる。月井も歩きながら、腕や足腰などが痛むのを感じていた。帰宅して休めるつもりでいる。夜間は短時間しか眠れないのだが……。

 午後6時42分。月井は車に乗り込み、エンジンを掛けてアクセルを踏み込む。通りを絶えず走らせた。ハンドルを切って新宿の街を行く。安堵の息をつきながらも、運転を誤らないよう気を付けていた。乗っている車は旧型で、ナビなどの装備がなく、自動ブレーキなども当然付いてない。警察車両はどれも型が古いものが多かった。通称〝察庁〟である警察庁も予算がないのだ。自ずとデカは古いものばかり使い続けることになる。

 唯一最新鋭技術の粋である搭載型車載無線機のスイッチを切り、代わりにお気に入りのCDを掛けて、リラックスしながら運転した。一日中緊張していると、心身ともに参ってしまう。仕事後は自分の時間だ。もちろん、事件捜査中だから、油断なく臨むのだけれど……。

 いくつかの交差点を超えて、午後7時過ぎには自宅マンションに帰り着き、着替えて寛ぐ。疲労は溜まっていた。缶ビールを開けて飲みながら、ゆっくりする。刑事だと、誰でも緊張が続き、疲れがたくさん出てしまう。ビールを飲み、摘みのチーズなどを食べて、ラーメンで〆た。

 バスルームでシャワーを浴びた。午後8時半には眠くなり、スマホとタブレットを充電器に差し込む。アラームを午前3時にセットし、枕元に置いて眠りに就いた。睡魔に任せて眠る。あっという間に眠りに落ちた。またすぐに新しい一日がやってくるのだけれど……。(以下次号)





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