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新宿  作者: 竹仲法順
130/1001

第130話

     130

 2017年6月1日午後零時20分。月井たちは店内で食事を取りながら、ゆっくりする。疲れていた。肉料理でスタミナを付ける。午後からも仕事があるので、しっかりと食事していた。別に変わったことがなくて、通常通り動いていても、この新宿という街は厄介なのである。

 アイスコーヒーは冷えていて、グラスにジャラジャラと氷が浮く。飲みながら、喉奥を急冷させる。何せ外は蒸し暑い。6月の都内の暑気は半端じゃない。今村もコーヒーを口にしながら、わずかな時間、寛いでいた。

 午後零時50分には食事を取り終えて、レジで食事代を清算し、店を出て歩き出す。街を歩く。何かと体は重たい。特に食後は血流がよくなり、眠くなる。互いに歩きながら、じっと前を見据えた。月井はタブレットを取り出し、キーを叩いて検索を掛ける。本件に関し、かなり大量の捜査情報が見つかって、全部を読むのは当然無理なので、大雑把な感じで読んだ。

 午後1時22分。繁華街を練り歩く。しっかりと武装して、だ。刑事は皆、外勤時に拳銃や警棒などを携帯する。装備していかないと、何かあった時、危ないからだ。特にここ新宿はマルBが多い。大抵、酒場や風俗店などに出入りしている。月井も今村もずっと警戒していた。殺人事件の捜査中に別のトラブルに巻き込まれるんじゃないかと。絶えず無線で他の刑事たちの様子を窺いながら……。

 歩きながら、いろいろ考える。だが、一応見張り中なので、なるだけ注意を街へと向けた。歌舞伎町を歩き続ける。暑さとストレスで疲れていたのだが、警官としての職務を遂行した。暇なく動く。堀田班など、他の捜査部隊も稼働しているだろう。もちろん、個々の捜査員の動向は無線で以外分からないのだが……。(以下次号) 


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