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新宿  作者: 竹仲法順
129/1001

第129話

     129

 2017年6月1日午前11時2分。月井たちは街を歩き続ける。繁華街は混雑していた。特に中心部は人が多数行き交う。お互い疲れていたのだが、仕事だからやるのだ。昼になれば、食事休憩を取って、また午後から業務に励めばいいのだし……。

 新宿は人種の坩堝で、いろんな国籍の人間がいる。特に東南アジア系の人間たちが圧倒して多い。警察も性関係の仕事に就いている出稼ぎ労働者などに対しては、規制しにくいのが現状だ。ああいった連中は、一般的な法律が適用しにくい。それに司直も怖がるのである。一部に反乱分子などが必ずいて、ネットなどを使い、同志に呼びかけたりするのだ。一般市民は大混乱し、どん底の恐怖に貶められたりもする。

 午前11時31分。月井が街の一角で持っていたペットボトルに口を付ける。適宜水分補給しないと、危険なぐらい蒸し暑い。タブレットを取り出し、キーを叩いて捜査情報を見る。街の見張りだけじゃ退屈で、月井もIT機器を使い、いろいろと情報を探ったりしていた。

 正午になり、近くのランチ店へと入っていって、食事と飲み物を注文する。しばらくの間、心身ともに休めた。互いに疲労している。時折窓から外を見ると、人が絶えず流れていた。犯罪の街ではいろんな事件が頻発し、凶悪犯も紛れ込む。

 堀田班関係者が加納猛を追っているのは、無線で知れていた。アイツらもどこを捜査してるんだろう?月井も疑問に思うことがある。朝夕の捜査会議でも、班関係者が相当いろんな発言をしているのは、小耳に挟んでいるのだし……。(以下次号)


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