表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新宿  作者: 竹仲法順
110/1001

第110話

     110

 2017年5月31日午前5時過ぎ。一課の刑事も、所轄の捜査員も次々とフロア内に出勤してきた。月井もタブレットのキーを叩きながら、仕事を続ける。プラスチック製のカップにコーヒーをブラックで一杯淹れて飲みながら、作業していた。疲れていたのだが、頭が新鮮なうちに一仕事終わらせて、朝の捜査会議に臨んだ方がいい。そう思い、ディスプレイに向かって作業を続ける。

 やがて今村が来て、

「おはようございます、月井巡査部長」

 と朝の挨拶をしてきた。

「ああ、おはようございます。……仕事、しっかりこなしてくださいよ」 

「分かってますよ。私も朝、起き辛くて」

 今村がそう言い、空きデスクに座って、デスクトップ型パソコンのキーを叩き始める。独身生活なのだろうし、朝起きが苦手なのは分からないこともない。月井だって、今の生活スタイルになるまでに、ある程度の時間が掛かったのだし……。

 互いに無言のまま、手元のキーを叩き続ける。朝は何かと忙しい。一日のスタートだからだ。気を抜けない。作業自体、朝とか夕方などにすることが多い。今日は街の見張りだから、きついだろう。慣れはあっても、メンタル面などで疲れが生じる。月井も今村も、互いにそう感じていた。

 午前6時が近くなると、課内が慌ただしくなる。そして直に捜査会議が始まろうとしていた。両角一課長の他に、新宿山手署の幹部が勢ぞろいして、だ。また今日も忙しくなる。合間に休む時間はあるのだが……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ