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Good Morning, Amazing World!  作者: まぐろ
第1章 When I was born....
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第1朝 Anxiety of the Intelligent Housekeeper

 さぁ、前世では眼鏡を掛けていた俺だ。この程度の視界のぼやけは慣れっこだが、それにしても、数日がたったが未だに信じられない。

 俺の体はどう見ても赤ん坊だが、そんなアニメみたいなことがあっていいのだろうか。


  というか、こっちでもちゃんと男子で本当に良かった。女子社会なんて恐ろしい世界を俺は生きたくない。


  むしろ、転生するなら人間のいない世界の鳥とかが良かった。

  人間なんて、自分勝手に森や草原を味気のないコンクリートに塗り替えたり、馬鹿みたいに同じ種族同士で違いを見つけては差別する。

  そんな愚かしい生物に二度もなってしまうなんて、なんて不運なんだろう。


  いや、考えたって仕方ない。前世で生まれをいくら恨んでもなんの利益にだってなりはしないと嫌という程思い知った。


  この世界の言葉も少しだがわかってきた。

 文法は英語に近いと思う。そして、俺の名前は「ラスティ・ベラスケス」らしい。

 いかにも、って感じだな。

 ちなみにうちは俺が長男らしく、他に両親と一人の家政婦さんがいる。

 父親が「アルバート・ベラスケス」で母が「リアナ・ベラスケス」。家政婦さんはいつも「サナ」って呼ばれてるけど名字は聞いたことがない。なんて名前なんだろうか。少し気になる。


  家の感じもいかにもな西洋風の造りで、すごく広い。

  この家は、実は金持ちだったりするのだろうか。


  割と言語にも困らなさそうだ。わかりやすいように両親も話しかけてくれるし、例の病の時に自分には天才的な頭脳があると信じて某天才ばかりを集めたクイズ番組のような暗号解読を練習していたのだ。

  まさかこんなところで役に立つとは思っていなかった。


  するとサナさんが俺の部屋に入ってきた。

  まぁ、俺の部屋と言ってもベビーベッドがメインで他にはほとんどなにもない小さな寝室なんだけどさ。


  サナさんが俺の部屋に来るのは珍しい。

 いつもはマイマザー、リアナが授乳に来たり、たまにマイファザー、アルバートが様子を見に来るだけだ。リアナが子育ては自分でやりたいと駄々こねているような場面をこの世界の二日目あたりに見た。


  余談だがこの夫婦、イケメンと美女だ。

  アルバートは男らしい感じのイケメンだ。体格はがっしりしていて、背も高くて彫りが深く、茶髪だ。

 対して、リアナはすらっとしていて、その端正な顔に綺麗なセミロングの金髪が似合っている。

  ちなみにサナさんは凛とした黒髪の、これまた美人だ。背はアルバートよりは少し小さい、170センチくらいだろうか。

 俺はまだ鏡というものをこの世界に来てから見ていないので、自分の顔はわからない。


 前世では中の下くらいだったが、この夫婦の子だ。これは期待してもいいんじゃないだろうか。

  まぁ今鏡を見たって前世との違いなんてわかるとしても髪の色くらいだ。


 サナさんは俺を抱き抱え、外へ運び出す。


  その凛とした黒い瞳の目に、憂いのようなものを浮かべながら。

_________________


  ラスティ様が生まれ、四日が経った。

 奥様がどうしても自分で育てたいと言うので私は奥様に世話はお願いして、掃除や洗い物、洗濯に勤しんではいるが、生まれたときのあの違和感は未だに拭えない。

  奥様がリビングにラスティ様を抱えて来られた時も、ラスティ様の目は私たちを観察しているように感じたりもした。


 やはり、何かがおかしいような気がする。

  必ずしも悪い病気とは限らないが、気にかかる。


  やはり医者に念のため見せるべきではないかと奥様と旦那様に進言したのが昨日。

  喜ぶお二人の気持ちに水を差すのが嫌で、少し遅くなってしまったが、今日は医者に行くことになっている。

  来てもらうという手もあったが、病気かどうかもわからないのにそこまでしてもらうのは気が咎めた。


  私は、ラスティ様を抱き抱えて奥様の待つ玄関へ向かった。

  何事も無ければいいのだが。

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