これは、熟女の怖さを綴ったノンフィクションである。
僕は熟女が恐ろしい。熟女に絡まれるたびに思う、ライオンばかりの檻に放り込まれたシマウマの気分が分かると。
僕は一人でお酒を飲むのが好きだ。今日も、よく行く立ち飲み屋やBARで飲んでいた。ちなみに年齢は24。別に友達がいないわけでもないし、友人同士で語り合う、俗にいう「友情飲み」も好きだ。でも、一人で飲むほうが気が楽で、その日も何気ない気持ちで飲んでいた。
その日は、腹も減っていたから、つまみに串カツを食べながら、立ち飲み屋の店主と談笑しながら呑んでいた。どう見たって、24の飲み方じゃない。でも、それが楽しい。
飲み終わるころには深夜1時を回っていた。たらふく食べたのに、なぜか、無性に餃子が食べたくなり、某中華チェーンに行った。何気ない気持ちで入ったんだ。でもそれが運の尽きだった。
思惑通り餃子を食べ、店を出ようとしたときに、一人の女性が来店してきた。季節が1月にも関わらず、下着が見えるか見えないか位のミニスカートを履いていて、茶髪が腰まであるくらい長く、顔も小さく、「美熟女」
という言葉がピッタリな女性だった。
その美熟女がなぜか僕の隣に座った。当然、僕は知らない女性。いきなり「こんばんは」と言って、手を握られた僕の気持ちを考えてほしい。
その美熟女から、僕は熟女って恐いんだと学んだんだ。
その2へ続く…