変な世界に突入!?
変な世界で霊夢が旅をします。
あー…ここは一体………
「どこよ!?」
森の中…?木の隙間に海が見える…
ん?幻想郷に海なんて無いはずじゃ…
これはきっと夢よ、そうよ夢よ。
昨日雷が頭に落ちたのが悪かったのよ。
だからこんな夢を…
「なんで私雷が落ちたのに生きてるのよ!?ってか記憶とか大丈夫よね!?私の名前は博麗 霊夢、博麗神社の素敵な巫女!」
「そんな事しなくてもあの雷は無害だから大丈夫だよ。」
「誰!?」
振り向くと30cm程の妖精がいた。
無害って事はやっぱり夢なのかしら。
「ここは幻想郷でも夢の世界でも死者の世界でも無い。」
「じゃあどこよここ。」
「ここは……そう、トンデモ空間っ!」
………………
「で?」
「で?じゃないよ!トンデモ空間って名前なんだから!」
「適当な名前ね見どころなし、さっさと目が覚めないかなー。」
「だ〜か〜ら〜夢じゃないって!君はここを抜け出すまで帰れないってこと!」
まーためんどくさい事に巻き込まれたわ。
「それで、どうやったら抜け出せれるの?」
「実はこの世界には幻想郷の一部の住民がスペルカード化しているんだ、それを各エリアで集めて次のエリアに進んでいくんだ。で、僕はその案内人って訳。」
「あんたって男だったのね。」
「気づかなかったの!?…まあ確かに9割の人には間違えられるけど…」
ほぼ確実じゃない。
「よし、じゃあ行くわよ。」
「名前ぐらい聞いてよ!」
忘れてたわ。
「で?あんたの名前は?」
「僕の名前はボルト!覚えておいてよね!」
「分かったわ。それじゃ、行くわよボルト丸。」
「ボルト丸ってなんだよ〜!」
〜ここどこやねん〜
「迷った!」
「早いよ!」
仕方ないじゃない、地図もなんにも見ずに森の中突入したんだもの。
「てかどうやったらこんな所にこれるの?まずここどこ?」
「案内人が場所を把握してないのも考え物ね。ほら、2枚目。」
「…ええ〜っ!?」
案外カンで歩くと見つかるもんね。
ん…?さっき見つけたやつとこれにも何か書いてあるわね。
「『レティ・ホワイトロック』に『チルノ』…そういえばそうだったわね。」
「補足しとくね。このスペルカードは住人そのものだから使えばその住人の力を使えたりするよ。」
「へぇ〜。馬鹿にはなりたくないわね。」
「脳には作用しないから大丈夫だよ。ついでに全部集めないと霊夢は戻れないし住人達も元に戻らない。」
「なーんで私の名前知ってるのかしらねー。」
「冒頭の部分で言ってたじゃないか。」
そういう話は危ない。
「それよりも後ろの草むらがガサガサ言ってるんだけど…」
へ?
…この反応…妖怪っ!?
「グゴオオオオオオオッ!」
「ぎゃあああああ!!」
「あんたうるさい!それでも案内人か!」
こんな見掛け倒しの妖怪なんて一瞬で気絶させてやるわ!
「ボルト丸!下がってなさい!霊符『夢想封印』!」
札から霊力の玉がぽんっと…ぽんっ?
「霊夢危ない!」
「グガァ!」
「うわあっ!」
危な!
ってなんで夢想封印が使えないのよ!
「でもこれなら!境界『二重弾幕結界』!」
しーん…
なんで何もおきないのよ!
「グガァァ!」
妖怪の爪がお腹にくい込んだ。
「霊夢!」
…やばっ…これ死ぬかも…
……いや、まだ希望は…
「…あった!『チルノ』!」
「それはさっきのスペルカード!」
「ゴガァッ!?」
これで!まだ…
ドサッ…
「ドサッ…ってええええ!?霊夢!?」
「……」
「し、死んでる…」
「グオオオオッ!!」
「うわああああっ!」
「氷符『アイシクルフォール』!」
「霊夢!?」
大量の氷柱攻撃よ!
「受けきれるかしらっ!」
グサグサグサグサ
「グオオオオオ…」
退治完了っと!
「霊夢!ってなんか色が変わってるよ!」
「姿が変わる事は把握してなかったのね。でもこれを使えれば半不死よ。」
「どういうこと?」
「妖精だからよ。自然があれば何度でも生き返れる。」
「へー妖精って凄いんだね。」
「馬鹿ばっかりだけどね。よいしょと。」
スペルカード『伊吹萃香』ゲットね。
「それは!」
「妖怪の力がちょっと強いなって思ってたのよ。もしかしてスペルカードの影響かもねって。さ、行くわよ。」
「あっ!待ってよ!どこに向かうんだよ―!」
「私のカンは鋭いのよ、この先にスペルカードがあるはずよ。」
こんな変な所さっさと抜け出してやるんだからね。
「そういえばボルト丸が連れてきたんだっけ。」
「上からの命令でね。」
スペルカード『レティ・ホワイトロック』。
「な、なに…?スペルカード用意して…?」
「こんな所に連れてきたのはあなたなんだから1発殴らせてもらうわよっ!寒符『リンガリングコールド』!」
「うわああああ!殴ってないじゃん!許してえええええ!」
変な旅はまだ続く