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作者短編集  作者: 明夜
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万能スパイ道具

ここはある国の諜報組織の建物の一室。


「君には今度例の国にスパイに行ってもらう。そこで諜報活動に必要になってくる道具だが、いくつも持っていったらいざというときに邪魔になるだろう。というわけで君にはこれを持っていってもらう」


「これは・・・腕時計ですよね」


男が言ったとおりそれは普通のデジタル腕時計にしか見えなかった。まだ電池は入れていないのか真っ暗である。


「見た目はただの腕時計だが中身は超万能スパイ道具だ」


「はあ、そうですか」


「まあ君が疑わしそうにするのも無理はない。ここで実際に使ってみせよう」


「お願いします」


「うむ。まずはこのボタン」


博士はそう言って時計についているボタンを一つおした。


「これを一回押すだけで本部との衛星通信が開く」


「それは本当ですか!?」


「もちろんだとも。地下でもつながるから安心したまえ。次にここのボタン」


博士はそう言ってまた別のボタンを押した。


「ここを押すとこの部分」


そう言って時計の側面を指した。


「ここには小型カメラが仕掛けてあり撮影することが出来る。同じボタンをもう一度押すと撮影は止まる」


「それは便利ですね」


「それだけじゃないぞ。この時計の蓋は開く。そしてこの蓋についている十字のマークにターゲットを合わせる。そしてその後側面についている螺子を押すと麻酔針が出る」


「いざという時に役立ちそうですね」


「ああ。しかしこれは一発しか打てない。それと蓋を開けない限り押しても針は出ないから気をつけたまえ」


「使いどころが重要になりそうですね」


「そして何か不味い事態になったらこのボタンだ。このボタンを押せば本部に伝わり応援をよこすなりなんなりの対処をしてくれる」


「使わないように祈りましょう」


「そしてこの時計のベルトのここ」


そう言って博士はベルトの一部を指さした。


「この部分は超小型の発信機と盗聴器になっている。裏側にテープが貼ってあり大抵のものにはくっ付けることが出来る。そして発信機は時計が液晶になり位置が表示される。盗聴器はこのボタンを押すと話が聞けるようになる」


「わかりました」


「そして最後はベルトのこっちの部分」


博士はさっき指した場所とは別の部分をさして言った。


「これは爆弾だ。ベルトから外して五秒で爆発する。威力は後で実際に見せよう」


「本当に便利ですね。ところで時間はどうやって確認するんですか?」


「これはうっかりしていた。急いでその機能も付けさせよう」

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