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神と英雄と子供

〈時間戻ってsideリナ〉


外で爆音がした、十中八九剣が降ってきたのだろう。

私の合図でまずスルトが転移していった。

この時に持ってきた毛皮も一緒に転移するようにしておいた。

人間大のものを巨大化させるよりある程度元となるものがあったほうが楽だからだ。


「兵士……じゃなかったわね、もう今は英雄さんなのよね。英雄……何君にしようかしら」


するとが街を襲うまでもう少し時間があるとは言えのんびりしていられるほどはない。

後回しでもいいと思うがいざ聞かれたら困るし……安直なものでいいかしらね。


「剣だしツルギでいいわ。英雄ツルギ、スルトが適度に街を破壊するまで建の近くに隠れていなさい、いいわね誰にも見つからないように。スルトが私たちを飲み込んで一分たったら剣を抜いて戦いなさい。」


ツルギには血の命令を使う必要がない。

魂を戻した時に記憶を改竄、同時に一時的に洗脳も施した。

記憶は捨て子だったツルギを隠居爺さんが育ててくれて、ある日お告げで神に魔王を打ち倒す使命を与えると言われたという記憶。

細かくは部下にやらせたから聞かなければわからないけど興味ないからいい。

洗脳は、この街についてから剣を抜いた瞬間までの記憶が一切なくなり、剣を抜くまでは私の命令に従うというもの。

これだと最後の戦えという命令が遂行されるかわからないけれど状況からして戦わざるを得ないと思うからよしとしておきましょう。


「レイス、子供たちはどこへ避難させたの?」


「街のはずれにある林に……」


街のはずれの林、この街を中心とした場合、私たちがいた森とは真逆の方向にある早神のことだろう。

スルトが転移した所からずいぶん離れている、これなら大丈夫だろう。


「ならあなたもそこに行きなさい、あと五分くらいしたらスルトが化けて街がパニックになるはずだから。そうね、ついでだから食べ物をいくつか子供達にもっていくといいわ。混乱に乗じて盗んで、それから林に向かいなさい」


「はい」


レイスは返事をしてすぐに部屋から出ていった。

あとはスルトが私を食べるのを待つばかり……ちょっと変なこと想像しちゃった……恥ずかしい……。

今回は短めですが次回、スルトくん大暴れです

たぶん

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