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第2話

兄さんと僕は異母兄弟で、かなり長いこと没交渉だった。

ごくナチュラルに白人至上主義だった兄さんは、父親の再婚相手がモンゴロイドだってことも、異母弟の存在もさっくり無視していたのだ。


母さんと知り合うまで、やはりナチュラルな白人至上主義者だった父さんは、兄さんに何かを強制することもなく。

我が家にはある意味平和な均衡が保たれていた。


そんな兄さんが、突然僕を普通に弟扱いするようになった時は、正気を疑った。


義姉さんと恋に落ちたせいだと分かって、安心したけど。

姉さんにモンゴロイドの血が入っているせいで、急に僕にも親しみを感じるようになったって……。


どんだけ義姉さん好きなんだよ。


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