表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/25

第14話

「メアリが、泣く、って……?」

「瑞姫は生前、君が例の研究所に関心を抱いていることを知っていた。それが何のためかも、分かっていた。そして、誰にもーー瑞姫自身であろうと、それを止められないであろうことも」


うん。確かにあれを止めるのは、無理だったよね。


「だから瑞姫は、事前に君を説得することは諦めた。そして、君を残して先立つ破目にだけはなるまいと決めていた。だがーーあの事件は起こってしまった」


兄さんの目の前での不慮の死という、最悪の形で、兄さんを置いて逝ってしまった。


「魂が地上に止まれるわずかな期間に、瑞姫は私の元を訪れて、後の事を頼んで行った。だから私はここにこうしているというわけだ」

「……メアリが、何で俺を差し置いて、君のところへ」

兄さん……。今の話で引っ掛かるとこって、そこなんですか。

「瑞姫の魂が君を訪れなかったというわけではない。ただ、魂だけの姿を認識できる体質の人間は多くはない。そういうことだ」


ああっ。遠回しに義姉さんが見えてなかったと言われて、兄さんが地味にダメージを受けている……っ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ