EP.20 対バン!B.F祭 その3
二組のライブが終わると、メンバーたちは例の制服衣装に着替えた。
ギリギリまでみんなの前で披露することをためらっていたシーだが、問答無用でポンズやレア、マキたちまでもが加担し、半ば強制的に着替えさせられた。
「なんでうちがこんな目に……」
シーがぼやくが、誰も聞いていない。
*
愛未はマイクを握りしめて、ステージに堂々と現れ司会を始める。
ステージには長机と椅子が整然と用意されている。
「みなさーん、B.F祭にお越しいただき、ありがとうございまーす」
「イエーーー!」
観客たちのレスポンスも予想以上に上々だ。
「この時間はトーク企画を行います! さっそくメンバーに登場してもらいましょう!」
*
入場SE曲とともにメンバーたちは制服衣装でステージに颯爽と現れた。
観客たちは悲鳴に近い歓声で、「可愛い」を連呼している。
シーはポンズとレアの影に必死に隠れて顔を真っ赤に染めていたが、
「シー何してんの」
と、ポンズとレアに容赦なく前に押し出され、観客たちがまたもや「可愛い」を連呼する。
シーはますます顔を赤らめて縮こまる。
普段のステージでは堂々としているシーが、こういう場面では途端に借りてきた猫のようになる。
そのギャップが、観客の心を掴んでいた。
「はい、着席!」
と、愛未に促され、メンバーたちは緊張しながらも着席する。
その姿はまさに女性教師と個性豊かな生徒たちのように、観客たちには映った。
*
「このコーナーでは、あらかじめ用意したメンバーの質問を、くじのように引いて、それにメンバーが答えるというベタなコーナーです」
「自分でベタって言うんじゃないよ」
レアが愛情を込めてガヤを入れる。
会場から笑いが起こった。
愛未手作りの「秘密の質問ボックス」が登場する。ボックスの可愛らしいデコレーションにまたもや会場からは笑いが起こる。メンバーたちも腹を抱えて笑っている。それはクールで大人の女性と思えないデザインだった。愛未は何がおかしい?という表情だった。そしてメンバーたちが順番にお題を引いていく。
カグラからナツへ「好きなギタリストは誰ですか?」
ナツは少し考えてから、カート・ローゼンウィンケルやメアリー・ハルヴァーソンといった、革新的ジャズギタリストを挙げ、ロックでは、クイーンのブライアン・メイやエアロスミスのジョー・ペリーの名を挙げると、
「カグラちゃんは?」
とカグラへ振ってしまった。カグラはジミヘン、クラプトン、チャック・ベリー、布袋寅泰、Char、渡辺香津美…キリがなくギタリストの名前を挙げ始め、とても終わりそうになかったので、強制的に終了させられた。
「最近じゃ、Reiさんです!」
カグラは目を輝かせて、そう言うと満足げな表情をしていたが、ふと我にかえり、真っ赤になって縮こまってしまった。
ユズからポンズへ「二人でゆずぽんですね。ところで本名ってなんでしたっけ?」
会場から笑いが起こる。
「え〜!ミツカンやからポンズですって再々言いよるのに…」
ポンズが不満げに答える。
「なかなか誰も覚えてくれへんのですよ、うちの本名。シーなんかポンズって名付けといて、覚えてくれてなかったけん!」
「えー、覚えとるし! えーと……みつ……みつ……」
シーが必死に思い出そうとするフリをする。
「光月寛奈や! 絶対わざとやろ!? こないだ城山でスラッと言うてたでうちの名前!」
ポンズがタラタラと文句を言うと、会場が爆笑に包まれた。
「ゆずぽんのくだりには、触れてくれへんの?」
ユズがそうクレームを入れると、さらに笑いが広がった。
真面目な質問からふざけた質問まで、メンバーが答え、時には笑い声を響かせ、時には感心して頷き、和やかに進行していった。
*
最後の質問をポンズが引いた瞬間、空気が変わった。
マキからシーへ「今もソロデビューをしたいと思っていますか」
愛未、フレイミングパイのメンバーは凍りついた。
会場も静まり返る。
ユズが慌ててマキを肘打ちした。
「ちょっと、何聞いてんのよ!」
「当たっちゃったかあ、別に意地悪しようと思ったんじゃないよ。うちだって詩音ちゃんはフレイミングパイの一員になってよかったって思ってるし」
マキの声に悪意はなく、むしろ温かさが込められていた。マキはシーの方を見て微笑んだ。
*
シーは両膝にそっと手を置いて、深く考え込んでいた。
会場が固唾をのんで見守る中、シーはマイクを取ると、覚悟を決めたように話し始めた。
「真面目な話になっていい?」
会場が静かに頷く。
「うち、意外と臆病者なんかもって最近思ってる。強がっててもソロでやってくことになってたら、多分ビビって、縮こまってたと思う。これまで自分で書いた曲、歌った曲、今まで一回も満足したことないんよ。いっつもああしたらよかった、こうしたらよかったって思ってて……」
シーの声が少し震えている。
「でも、このメンバーと演奏を重ねるうちに、後ろから背中押してもらってるから前に出ても全然平気になったし、跳ね返されて後ろに倒れてしまったとしても、ちゃんと支えてもらえるって思うから、安心なん。やからバンドになった時から、急に強くなった気がしたんよ」
シーはポンズ、カグラ、レアの顔を順番に見つめた。
「そんなわけで、うちはバンドでずっとやっていくし、このメンバーでデビューしたいです!」
*
シーの真摯な言葉に、会場が静寂に包まれた。
ポンズが、シーの手を机の下でそっと握りしめた。
シーは驚いたようにポンズを見たが、ポンズは真っ直ぐ前を向いたまま、優しく微笑んでいた。
カグラは感動のあまり突然泣き出した。
レアはそんな雰囲気をどう処理しようかと周りを見渡すと、ブラックシトラスのナツとミオまで涙を流していた。
「ちょっとちょっと、しんみりし過ぎやって、なあサトちゃん」
レアが場を和ませようとしたが、残念なことに愛未も号泣していた。
観客ももらい泣きをした。
特にシーを路上時代から知るファンたちは、シーのソロデビューを願っていただろう。
しかし、シーの言葉に感動で号泣していた。
マキはとても優しい眼差しでシーを見つめていた。
その表情は何か安心したような、満足したような表情だった。
ポンズはその微妙な表情を見逃さなかった。
マキは何かを確かめたかったのかもしれない。
ポンズはそう直感した。
*
第三部のコラボ企画が始まった。
制服衣装のままで、二組が心を込めて演奏する。
ひと組目は、シーがボーカルとギター、マキがベースとコーラス、レアがドラムでステージに現れる。
マキとレアが一緒だった頃を知るファンは、感慨深いものを感じている。
三人は羊文学のナンバーを披露する。
この意外な選曲に観客は驚いていたが、この三人の織りなす雰囲気が、完全に楽曲とマッチしている。
*
マキの落ち着いたベースが、楽曲の土台を支える。
余計なものを削ぎ落としたレアのドラムが、シンプルながらも深い表現力を生み出す。
そして、シーのギターと歌声が、その上を自由に飛翔していく。
シーの表現力を見事に引き立てる、最小限にして最大の効果を持つ伴奏だった。
レアは後ろでドラムを叩きながら、シーの音楽的な凄みを肌で感じていた。
「シーすごいな……マキは何の目的でこの曲を選んだんやろ?」
レアもまた、マキから何らかのメッセージがあるのではと直感していた。
それほど、マキの選んだ楽曲が、シーのポテンシャルを劇的に引き上げていった。
舞台袖のポンズも、シーたちの演奏を同じような気持ちで見守っていた。
シーが輝いている。
それは嬉しいことのはずなのに、胸の奥がざわつく。
ポンズは自分でもよくわからない感情を持て余していた。
*
観客たちは、まるでシーが一人で演じた心に響く舞台劇を見たような感覚になり、深い感動を覚えていた。
シーの音楽世界に完全に没頭し、拍手することすら忘れるところだった。
シーのファンの「ありがとう」という声に我を取り戻し、割れんばかりの大きな拍手を送った。
*
二組目は、ユズがボーカルとギター、ナツとカグラがツインでリードギター、ポンズがベースとコーラス、ミオがドラムとコーラスでステージに向かう。
ポンズとシーは拳を合わせて、すれ違った。
シーはリハの時とは違って満足そうな顔をしていた。
なぜかそれがポンズには妙に不安だった。
シーが満足しているのは良いことのはずなのに、どこか置いていかれるような感覚。
ポンズは首を振って、その感情を振り払った。
今は目の前の演奏に集中しなければ。
*
五人はイーグルスの名曲を披露する。
前奏の時点で、観客たちから期待の歓声が上がる。
この楽曲が始まると、最後のツインギターのソロがどうしても待ちきれなくなる。
しかし、そう感じさせないほどの、ユズの圧倒的なボーカルパフォーマンスと、ポンズとミオの美しいコーラス、そしてギター二人は心に響く旋律を重ねていく。
ユズのハスキーボイスが、楽曲の持つ退廃的な美しさを見事に表現する。
ポンズのベースが、楽曲の持つうねりを正確に再現する。
ミオのドラムが、楽曲の持つ緊張感を巧みに演出する。
*
"We are programmed to receive. You can check out any time you like. But you can never leave."
“私たちはお客様を満足できるよう全てを整えています。あなたはいつでも好きなときにチェックアウトできます。でも決して、このホテルから出ることはできませんよ”
この印象的な歌詞が歌われた次の瞬間、カグラのギターソロが始まる。
観客たちも「きたー!」とその演奏に魅了される。
カグラのIbanez AZ2402はブルージーで深みのある旋律を美しく奏でていく。
激しくも繊細なフレーズにカグラらしい温もりが伝わってくる。
続いてナツのギブソン・レスポールがカグラとは対照的にシャープな音色でよりテクニカルなフレーズを刻んでいく。
普段はクールでジャジーなリフが持ち味の彼女だが、ここでは攻撃的な演奏で、激しくチョーキングし、ギターを泣かせている。
二人のギターの掛け合いが終わると、ついに二人のギターが合わさり、美しいハーモニーが完成し、そのメロディラインで観客を魅了する。
カグラとナツは向かい合い、目を合わせながらフレーズを弾いていく。
カグラは憧れの眼差しで、ナツはにこやかに楽しそうな瞳で、もっと弾いていたい、と思ったところでスパッと楽曲は終わりを告げる。
その瞬間、大歓声が湧き上がる。
最後はステージ上に全員が現れ、手を繋いで、天高く掲げ、心からのお礼を言った。
*
拍手の渦の中、マイクを持って愛未が緊張した面持ちで現れる。
「本日はありがとうございました。最後に重大発表があります!」
会場がざわめき始める。
「年明け……ブラックシトラスがインディーズデビュー決定!」
会場は、歓喜と困惑が複雑に入り乱れる。
フレイミングパイのメンバーは驚きで固まっている。
*
愛未の後方から、男性が現れた。
通しリハの帰り、ポンズがブラックシトラスのマネージャー関係と思い込んでいた人物だ。
「私は、西日本のインディーズレーベル『ミュージックブリッジ』の坂本です。うちの佐藤から地方の有望バンドとして、こちらのブラックシトラスを推薦いただきました。彼女たちの卓越した音楽は、すぐにでもメジャーに通用すると思いますが、まずはじっくり私どもが、彼女たちをしっかりと支え、メジャーへと押し上げられるようサポートしてまいります」
ポンズはシーの手を握りしめる。
「そういうことやったんやな。マキちゃんはうちらに何か残したかったんかな」
シーは無言だった。
その表情は、どこか虚ろだった。
そんなシーが気がかりになったが、ポンズは、
「みんなお祝いや! ばんざーい!」
と元気よく音頭をとった。
レアも続いて音頭をとった。
会場はブラックシトラスの門出を祝い、B.F祭は盛況のうちに閉幕した。
*
観客が去り、後片付けがひと段落したところで、オーナーの岩田恒太郎が、今日のイベントの関係者全員に心からのお礼を述べた。
「この秋、ボクはここの経営難で、愛未ちゃんに情けない泣き言を言ってしまった。そしたら、ブラックシトラス、フレイミングパイの、こんなにも若い若いミュージシャンの卵たちが、すごいパワーを発揮してくれました」
岩田の声が、感慨深く震える。
「お金だけの問題じゃない、このライブハウスに来て、誰もが楽しかったと言ってくれて、ここに出演させてほしいという声をたくさんいただけるようになった。ボクにはそれが一番嬉しい。音楽を通じて、いろいろなことを繋いでいける。そのような場所をみんなに守っていただいたこと、本当に感謝いたします」
誰もが、心からの笑顔で拍手を送っている。
*
岩田は感慨深く続ける。
「このライブハウスには今までも、いろんなアーティストが出演し、巣立っていきました。ブラックシトラス、インディーズデビューおめでとう。君たちもいずれ、もっと高いところへ羽ばたいていくでしょう。そしてフレイミングパイ、君たちも続いて羽ばたいていくことでしょう。ボクはもう少し足掻いて、ここを守っていきますから、みんなは自分が目指すところまで駆け抜けてください」
岩田は愛未の方を向いた。
「最後に愛未ちゃん、君の初ライブを今でも忘れない。君は本当に運が悪かった。君に実力がないわけではなかった。それでも君は誰のせいにもせず、新しい道を歩み、今ここにいる二組を導いてくれた。特に詩音ちゃんはあの頃の君のようだ。ボクの『音楽は伝えるもの』っていう信念を体現してくれたこと、本当に感謝しています。ありがとう」
愛未は涙を流しながら笑っていた。
*
「なんならあの時の映像あるよ」
岩田が急に手のひらを返した。
「見たい見たい見たい!」
ポンズたちが騒ぎ出す。
「やめろやめろやめろ!」
愛未は必死で止める。
ライブハウスのスタッフたちが、ジュースやお菓子を運んで戻ってきた。
ライブハウスの会場では、ささやかな打ち上げパーティーが始まった。
*
みんながそれぞれ和気藹々と会話を楽しんでいく。
ブラックシトラスのナツとミオはカグラをつかまえ、ずっと今日の演奏についてカグラを持ち上げ、またもやカグラは感激して涙していた。
マキやユズは、愛未や坂本、岩田に激励されている。
ポンズとレアは、シーの姿がないことに気がつき、パーティーの輪から抜けてシーを探した。
*
シーは、スタッフルームの過去の出演バンドの面々の写真を物思いにふけりながら眺めていた。
そこにあるイベントの写真を見つけた。
自分が中学生の頃、ソロで参加させてもらったイベントだった。
一緒に愛未も写っている。
あの頃の自分は、ただ無我夢中で歌っていた。
観客の反応より、自分のパフォーマンスをやり切ることに精一杯だった。ましてや将来のことなんて、何も考えていなかった。
「ああ、おったー」
ポンズとレアがシーを見つけ出した。
「どうしたん? イベントの終わりから様子がおかしいで」
レアがそう切り出した。
*
「ごめんごめん、なんかブラックシトラスの発表聞いた時、妙な気持ちになって気持ち悪かったんよ」
シーは心の奥の複雑な感情を言葉にしようと続ける。
「サトちゃんが来たとき、うちをデビューさせようと業界の人が来たのを聞いてやってきたって言ってたやろ。でも、実はサトちゃん、あのインディーズレーベルの社員で、松山の有望なバンドを探しに来とったんや」
シーの声が、少し震えている。
「で、いろいろ考えてしもたんよ。ブラックシトラスは確かにすごいバンドや。それは認める。認めるんやけど、サトちゃんが会社に紹介したのは、うちでもなければ、フレイミングパイでもないってのが、わからんくて……」
ポンズとレアは黙って聞いていた。
シーの心の奥にある不安と寂しさが痛いほど伝わってきた。
シー自身も、この感情が何なのかよくわかっていない。
嫉妬なのか、不信なのか、それとも別の何かなのか。
ただ、胸の奥がざわざわして、落ち着かないのだ。
*
「考えすぎやで詩音ちゃん」
なんとマキがスタッフルームに現れた。
「マキちゃん……」
「佐藤さんは、うちらに先に行ってくれって頼みにきたんや」
「何? どういうこと?」
ポンズが驚いて尋ねる。
「歳や、うちら全員十八以上やし、契約の関係の都合もある。うちら、これから大阪拠点になるけど、活動の制約についても都合よかったんと違う? それに、向こうが売り出したいスタイルにうちらが合致しただけや」
「さっき、先に行くでって言ったのはそういうことか」
レアがそう言うと、マキはニコッと笑った。
*
「それにしたって、今日の質問とか、コラボで選んだ曲、マキちゃんの真意は何? うちを試してるん?」
シーがマキに核心をつく問いを投げかける。
「まさか、それもちゃうよ。コラボは詩音ちゃんならこれやって、純粋に思ったからやし、一番は詩音ちゃんとレアと演奏できるチャンスは、これでしばらくないなと思ったから。あとバンドの思いを聞き出したんは、ポンズちゃんとレアのためや」
「は? どういうことよ」
レアはよくわからなくて、マキに聞き返す。
「ポンズちゃん、レア、二人の天才を絶対手放したらいかんよ…」
三人はポカンとした顔をした。
マキの言葉の重みがまだ理解できずにいた。
*
「あんたらが平凡って言ってるんじゃないで、あんたらやから二人は力を発揮できてると思ってる……うちにとってもユズとナツがそうや。ふふ、じゃあね」
マキは意味深な笑顔を残して部屋を去ろうとしたが、もう一度立ち止まった。
「あ、それから佐藤さんは……あ、いや何でもない」
その時、愛未がカグラとともにスタッフルームにやってきた。
「マキちゃん、坂本さんがメンバー全員に話があるって」
「は~い」
マキは何か言いかけていたが、愛未たちが来たのでそのまま去っていった。
*
愛未はフレイミングパイの四人に希望に満ちた表情で言った。
「さあ! うちらはうちらで、次のステージに行かなくちゃね!」
「次のステージ?」
ポンズたちは戸惑いながら聞き返した。
「ブラックシトラスはここから巣立っていくけど、この松山にはフレイミングパイありってことを示していくわよ」
愛未は、顔を見合わせるポンズたちに、希望と決意に満ち溢れた笑顔を見せるのであった。
*
しかし、シーの心の奥には、まだ小さな疑問の種が残っていた。
愛未は本当に、フレイミングパイのことを一番に考えてくれているのだろうか。
それとも、会社の都合で動いているだけなのだろうか。
シーは自分でもその疑念を持て余していた。
愛未のことは信じている。
信じているはずなのに、どうしてこんな気持ちになるのだろう。
シーは答えの出ない問いを、胸の奥に抱えたままだった。
*
ポンズが何かを思い出したように言い放った。
「ねえ、オーナーに頼んで、シーとサトちゃん出てるイベントのビデオ見せてもらおうや!」
「やめて!」
シーと愛未は口を揃えて切り捨てた。
その瞬間だけは、いつものシーに戻っていた。
でも、胸の奥のざわめきは、まだ消えてはいなかった。
登場人物
フレイミングパイ
・光月寛奈16歳(高1) ポンズ Vo.&Ba.
・真白詩音15歳 シー Vo. &Gt.
・神楽坂奏多15歳(高1) カグラ Gt.
・宝来鈴愛17歳 レア Dr.
マネージャー
・さとう愛未
ROCK STEADYオーナー
・岩田恒太郎
ブラックシトラス
・マキ Vo.&Ba.
・ユズ Vo.&Gt.
・ナツ Gt.
・ミオ Dr.




