7#. 試練の部屋・解答
『7. 次元安定の配列記号』の試練の部屋の解答です。まだ自分で考えたい方はブラウザバックをおすすめします。後そんなに興味が無い方は飛ばしてください。
「それで、結局サヴィーはあの空間に呑まれた一秒の間に何をしていたの」
エスティーがそう訊いたのであの部屋からの脱出ゲームのことを全部話した。
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私は魔術具を得るために脱出ゲームをさせられた。カーペットに数字が、紙に謎の五つの星と、その上に小さい方から五つの素数が書かれている。部屋には花の輪のような装飾があり、実は回転できる。私に課された試練はその装飾を回転して脱出する部屋だったのだ。
まず脱出するまでのカーペットの数字と操作だけ追っていくと、九十七、左に回して二百七十四、右に回して二百七十四、左に回して三百九十一、右に回して七百八十二、右に回して千五百六十四、左に回して三千五百二十一、右に回して二千三百四十七、左に回して〇という感じだが、数字だけに着目してもこの謎は解けない。
実は数字が入る五つのスロットが隠れている。それが、紙に書かれた星に対応していた。初期状態は、二十三、七、八、十六、四十三となっている。
左から『二』『三』『五』『七』『十一』のスロットと呼ぶことにする。左に一目盛り分回すのは、左のスロットに数字を三倍して一足したものに変わるのに対応する。但し、『二』のスロットは『十一』のスロットに移動する。右に回すことは、次のスロットの状態の左右のスロットに数字が元入っていた数字の分だけ加算される。このとき、前のスロットの数字は消される。但し、『二』の左は『十一』、『十一』の左は『二』だ。そして、この謎を一番難解にしていたのは、光る星である。星が光ると、そのスロットにある数字は削除される。星が光る条件は、そのスロットに入った数字がスロットの数字の倍数になることだ。最後にカーペットに書かれた数字は、スロットの数字の合計だ。
この法則を当てはめると、初期状態から左に回したとき、空白、二十五、四十九、百三十、七十となる。その次に右に回して、九十五、四十九、空白、空白、百三十、左に回すと空白、空白、空白、三百九十一、空白となる。それで、私はその次に右に回して、空白、空白、三百九十一、空白、三百九十一となり、七百八十二で有ることでこの部屋のトリックに何故か気がついた。天から降り注いだというか何というか。あるいは、単にコーヴィル先生と波長が合っただけかもしれないが。その次に右に動かして、三百九十一、三百九十一、空白、七百八十二、空白となって、左に動かして、空白、空白、二千三百四十七、空白、千百七十四となり、右に回して、空白、二千三百四十七、空白、空白、空白となって、その次に左に回すと〇になるというわけだった。
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「それ、よく気づいたわね……」
呆れたようにそういう。でも、思いついてしまったものは仕方ない。