『破滅の時に、手を挙げよう、我々』・・・『詩の群れ』から
『破滅の時に、手を挙げよう、我々』・・・『詩の群れ』から
㈠
何かしらの空想で、天井から雨が降っているとするな、だろうだ。
成程な、しかし、それは空想なんだろ、雨水で破滅するのは自分だろう、だろうだ。
そうなんだ、手を挙げて体を塞いでも、天井からの雨水は止みはしない、と言う空想さ。
そうか、その空想のメタファとしては、何なんだい、え?
㈡
それは、常に我々に、思想を被せてくるやつさ、だろうだ。
だな、自分が一番正しいと思うのは、誰でも、しかし、そうなんだよ。
確かにな、自分しか自分の事は分からないから、例えば俺もお前も、思想を被せることを、雨水とするな。
だろう、まさに、我々は、俺もお前も、混迷の中に居るよ、だろうだ。
㈢
つまり、破滅の時に、手を挙げよう、我々ってことで、破滅した分だけ、成長するということさ。
だろうだ、悩みも消え去って、ルールも混沌だろう、だろうだ。