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マネージャーと記憶。

なんかこう、新しい感じの短編小説を目指しました。

(短編とは言っても一つ一つを細かく出そうかと、書きながらですので)

人を選び取りそうな感じがプンプンするのは作者とて分かっている。

最早最初の作品がこれなのだから、人が寄り付くのか心配である。

手元には一つのスマートフォンが握られていた。この時代の物だったが、幾つかのデータと共に、博士からの伝言のメッセージが残っていた。内容はこうだった。


 そちらのコピーワールドへの転移の際、君の望んだ仕事や、人間関係の記憶を保持させて頂いた。これでそちらでの生活に支障は出ないだろう。また、過去の自分と出会うまでに二日の期間を設置させて貰った。それは君がそちらで安定するまでの時間、とのことだった。確かに、幾つか頭の中に知らなかった事がある様に感じる。大部分を占めるのがマネージャーとしての仕事、パートさんやアルバイターとの人間関係と言うところだろうか。やはり私と言うべきか、余り良好と言う感じではない。


「しかし……疲れましたね、転移後だからというのもあるのでしょうか」


 マネジメント関連の仕事もしなければならないようなので、休憩室の一角あるマネージャーデスクに座り、パソコンに向かう。確認してみれば新しいメールが二件程確認できた。一件目はエリアマネージャーからの通達だった。クレーム等の発生は無かったが、店舗の清潔度などの点数評価が出ていた。どうやら私が転移する前の出来事に、店舗監査が行われていたらしい。


「荒崎さんというのか、エリアマネージャーは……」


 メールの差出人を確認して、不図呟く。そして二件目のメールだが、面接時間確定のメールだった。確定時間は今日から二日後の十月二十日土曜日。面接者は山田 亜樹。この子だ。


高校一年、この時期にこの店に面接に来ることは分かっていた。既に何軒かで不採用や満足に仕事が出来ず、辞めてきている。それも知っている。マネージャーになるのにこの店舗を選んだ理由が、コピーワールド観測での数値結果が良かったからだ。比較的良い人が集まっており、人的要因でやめる可能性のない職場という演算結果が出たのだ。因みに、田黒と名乗っているのは特に意味はないが、同じ姓名でその場に居るべきでないと考えたからだ。


「こーんばんーはー」


時刻は夜九時前を指していた。陽気で独特なリズムの挨拶が耳に入る。彼はキッチンのディナーからラストを基本的に入ってもらっている新堂さんだ。男性の方だが、女性の方ともとても仲が良く、常に和気藹々としている。彼が一人キッチンにいるだけで、周りの方が楽しそうでとても頼りになれる方だ。


「こんばんは。新堂さん」


「どうもマネージャー。今日は忙しかったですか?」


「いえ、そんなに忙しく無かったですよ。何時もの平日と言う感じです」


「そうかー、良かった。ラスト前に忙しいと洗い場溜まっちゃいますからねぇ」


「大丈夫そうですよ。九時までは洗い場、那須川さんでしたので」


 那須川。高校三年生女子で、来年はこの辺りの短大に入学予定。学校からはフロアに出ないようにと言われており、キッチンのみで働いている。来年度からはフロア側でも働く予定。見た目はふくよかで、とても元気が良い。時々フロアに物を持ってゆくので、少し心配な面もある。キッチンの中で洗い場、肉切りなどとても速い。


「おぉ! 那須川なら大丈夫だな。それじゃ、ちょっと着替えて入りますかねぇ」


 新堂さんは更衣室へと向かい、着替えて仕事へと入る。九時までは高校生がシフトに入っているが、それ以降は大人の方だけで、人数も少なくなるので、自分も前の仕事に入ることにする。


「藤田さん、前はどうです?」


 藤田。主婦の方で、全時間帯任せることのできるフロアの凄い人。新人さんの研修などはこの方がメインで教えている。普段はラストをお願いしている。


「大丈夫ですよー、フロアは十一時までは前山さんと、出汁ラストについても村上君ですし、キッチンの方が辛そうじゃないですかね?」


 前山。夏頃に入ってきた短大生。島人である為、今後の冬、体験したことのない寒さに恐怖しているとかなんとか。普段は十一時まで入っている。時々伸びてもらっているのが申し訳ない。


 村上。基本ディナーラストのみ、小説家を目指していると言う。八月前には追い込みがあったという情報が残っていた。次の投稿は12月らしい。仕事では注文が入って最初に持っていく場所を大体担当しており、ラストの片付けもそこ。本人は案内などは嫌とのこと。


「そうですか、ではキッチンの方手伝いますね」


 そういってキッチンに入る。キッチンには十一時台が居ないので、こちらをカバーしよう。

入っているのは先ほどの新堂さんと長崎さん。


 長崎さん。大学生。高校から相撲をしていてとてもガタイが良い。時々店が閉まった後、フロアの中央で新堂さんと相撲を取ったりしている。毎回長崎さんが勝っているのだが。


「あ、お二人とも。十一時まで自分キッチン入りますね」


「「お願いしますー」」


 一人は洗い場を回しながら。一人は肉スライサーを洗いながら返事をする。


 そういえばここが何の店舗か話していなかったような気がする。ここはしゃぶしゃぶ食べ放題のお店である。


如何でしたでしょうか。

選び取られた方のみがこちらを呼んでいただけているかと……。

ゆっくり投稿していくつもりですので、どうぞ温かい目でお見守りくださいまし。

そう言えばTwitterアカウント作成、もし宜しければフォロー&RT等お願いします!

多少落ち着いたら普段の事とか呟いたりしたかなとか考えてます!

https://twitter.com/Kagami_Yura

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