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これがわたしが逆ハー主人公をぷぎゃあする理由

掲載日:2017/01/21

 



 テンプレートな悪徳令嬢物に転生したわたし、レイラ=ハーケンは非常に困惑していた。




 目の前に土下座するのは主人公ちゃんだ。

 何でこんなことになったのかふと述懐してみる事にした



 わたしの説明は二行で終わるでしょう。


 わたしは悪役令嬢に転生していたのだ。そこから必死に頑張って、高スペックな肉体を最大限有効活用し、自分磨きを成し遂げたのです。

 はいはいテンプレテンプレ。

 ただ個人的に言えば社交界のマナー、礼儀作法を取得するのは非常に辛かった。 

 

 何て言うか、カイエンを乗り回す様な弁護士さんと結ばれたけど、女社会でいろんなやっかみを受けて病むよりは、プリウスに乗るような普通の会社員でそこそこ程度の優しい旦那と多少苦労はするけど楽しくて、多くの友達に祝福されるような生活送った方がいいよねって話で。



 わたしはだから、自分磨きをしつつ、柵のないような平民のいい男を探していた。どうせ我が婚約者の王子様は、思わず守ってあげたくなるような可愛らしくって愛される主人公ちゃんの事を好きになるのだろうから。


 そうして王妃の座になんてしがみ付かずに二人の仲を祝福しつついい感じで傷心の美少女として旦那を探すつもりなのだからと。


 王子様は真実の恋を見つけられてハッピー、主人公ちゃんはサクセスなシンデレラストーリーを駆けあがれてハッピー。わたしも真の恋の為に身を引いた良い女という名声を得たうえで、ちょっと遠慮したい王妃なんてポジションを回避出来てハッピー。


 一石三鳥のハッピーエンドを目論んで頑張ってたはずだったのに。

 

 違和感を覚えたのは主人公ちゃんの様子が変なのだ。

 攻略対象の多くと会話をして、彼らから強い好印象を抱かれていた。それがまず可笑しいのだ。彼女はというかこのゲームにハーレムエンドなど無い。 


 基本的に主人公ちゃんは一途で一生懸命で、頑張り屋さんで、こう同性のわたしでも応援したくなるような、人気投票で一位を獲得するようなそういう娘だったから。

 どこまでも普通の少女が好きになった人の為に一生懸命頑張ると言うのが私の記憶の中に有る乙女ゲーの印象だったから。



 かといって……こう……、イケメン皆喰ってやるぜぃみたいなスーパービッチじみても居ない。こう、罰ゲームで話しかけてますよーっていうのがひしひしと伝わる。

 義務感で話しかけている、攻略対象の、教師だったり、王子だったり、騎士だったりには効果が抜群っぽいが。

 というのもイケメンで沢山の美少女に言い寄られ慣れている彼らは好意を伝えたところで自分に好意を持つ沢山の人の山に埋もれてしまうのだ。


 まず一番大切な事は印象に残す事、面白い女と印象付ける事。

 そう言う点で主人公ちゃんの振る舞いはパーフェクトだ。キャーキャー言わないし面倒くさくないし物静かで。好感度が中々に高くまで上がっているのが手に取るようにわかる。そろそろ固有イベントの一つでも起こりそうだと言うのに。



 だというのに明らかに嫌がりつつ、彼らと会話を望むなんておかしい。

だから、一体どういうことで有るのか話を聞いてみる事にしたのだ。




 ことりと、彼女の前に紅茶を用意する。 

 彼女は観念したかのように息を吐くと私に向けて一言告げた。この世界でわたしだけが知っている世界の秘密、この世界はゲームを元にしていると言う事示す言葉。わたしも一通り攻略したゲーム、その名は『ラブ=ガーデン』

 その言葉にうなずくと、彼女は椅子から座すと地に頭を付けて綺麗に懇願してきたのだ。「助けて下さい」と。


 彼女の行為の理由を聞くべくもう一度椅子に座らせて、お茶会という名の情報収集は始まった。


「この世界は『ラブ=ガーデン』ですよね」

「ええ、わたしもそうだと思っているのだけど、一体どうしてそんなに慌てているのかしら」

「もしかしてレイラ様は『ラブ=ガーデン』初心者で在られますか?恋庭Ⅱとか恋庭(惨)をご存じでないと」


 おもわず首を傾ける、何て言うか、発音がちょっと違ったような?ともかくそれを置いておいて話を先に進めるよう促す。


「ええっとかなり端折って説明しますと、この世界、数年後に大崩壊と呼ばれる災害が発生し世界が四つか五つに分断されます」

「は」

「その結果、異世界から機械神と呼ばれる存在と魔神、龍神と、ともかく神様が流入し神話大戦が発生します」

「え」

「そうして宇宙の果てにある『無量大数』という存在との絶滅戦争が」

「待って待って、え?これって恋愛ゲームじゃ無かったんですの?」


 思わず手元の紅茶を着付け代わりに飲み干す。これは一体どういうことなのでしょうか。突然の言葉に思わず錯乱してしまった。何てはしたないのでしょう。というかそれなんて『虚無戦記』。


「嘘仰いな。何で乙女ゲーでそんなおかしい話になると言うのですか」


「版権がこう恋愛ゲームの製作会社から、ファンタジー戦記物のシリーズを作っていた会社に移動したんですよ。まあ、あまりに不評で一回変わった後でまた製作者が変わったんですけどね」


「なるほどなるほど」

「流石に不味いって思われたんでしょうね。あんまりにあんまりだったので有志の嘆願で世界線が二つに分かれました。分岐は一作目ハートガーデン主人公の行動で変化します」


「なるほど、わたしで宜しければ全面的にその動きのバックアップをして欲しいと言う事ですね。承りました。全面的な協力を此処に誓いましょう」

「ありがとうございます。じゃあ、あたしが五又かけますので、レイラ様はぷぎゃあ役お願いいたしますね」


「……待って、ねえ待たれて。今何ておっしゃられましたか」

「?私が五股をするのでレイラ様にはぷぎゃあ役をお願いします」


「言葉を繰り返すのではなくどうしてそういう結論に変わったのかをお聞きしたいのです」

「レイラ様の前世はあんまり乙女ゲーやらない人だったんですね。基本ハーレムルートは強制バットエンドなんですけど、こうバッドエンド後の主人交が反省して学校を作ったか否かで分岐するそうで」


 それはなんていうか、女子としては、彼女にとっても宜しくない事だ。だから他に何か案は無いのかを問うも。


「肉体関係まではいきませんから、関係を持った時点で、その相手とのエンドに強制でドボンですし」

「そうでは無く、あなたの、幸せはどうなるのですか?」


「問題ナッシングです。分岐先で教え子を頂くんで」

「……犯罪ですわよ」

「前世では、ですよ」





 そうしてわたし、レイラ=ハーケンは婚約解消ぷぎゃあ物の悪徳令嬢をやることになりました。





http://ncode.syosetu.com/n7285dt/


続いちゃいました


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― 新着の感想 ―
[良い点] 犯罪ですわよ→変態ですわよ(笑) [一言] ショタ系プギャアーー!!ですかね?いいぞもっとやれ
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