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気がついたら魔神でした  作者: ヴァル原
第1章 フィエンド大陸編
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気がついたら森が吹き飛んでました

  あたりを照らす太陽。木々の間を通り抜けていく風。そして、鳥たちのさえずり。

  俺は久しぶりの外の世界に感動した。


  「真っ暗で何もない空間と違って、やっぱり外はいいもんだな。」


  そう言いつつ、周辺を軽く見渡した。どうやら俺は森の中に移動したらしい。

  森の空気は美味しかった。俺はたまらず深呼吸をした。

  しかし、俺はそのとき自分のステータスが異常だということを忘れていた。その結果…。



  まあ、ひどいことになった…。

  俺を中心とした周囲数十キロにある森の木々が吹き飛び、地面はまるでクレーターのようになってしまった。


  「……………。」


  さすがに俺もここまで異常だとは思っていなかった。深呼吸でこの威力って…。もし、街の中でくしゃみやため息の一つでもしてしまったら大問題になる。


  「…………。これは街に行く前に何とか対処法を見つけないとやばいな…。まあ、とりあえずここにいてもしょうがないし、適当に歩いてみるか。」


  俺は目的もなく歩き始めた。最初はまあ、俺が吹き飛ばしてしまったのではだけた大地を歩いていたが、しばらくして森に入った。しかし、それからというもの、3時間ほど歩いてみたが、周りの景色は木ばかりで変わらなかった。

  ついに俺はしびれを切らして、その場に座った。


  「…ったく。どこまで続くんだよこの森は。」


  そんなことを言っていると、俺は自分のスキル、『アザトース』のことを思い出した。

  そういえばこんなに便利なスキルがあるのだ。存分に利用させてもらおう。

  そうして、スキルを確認してみると、使えるスキルの中から、幾つかのものがピックアップされているのがわかった。おそらく、今の状況で役に立つものだろうと俺は推測した。


  「こんなことも出来るのか。」


  感心しつつ、俺はピックアップされているスキルを確認した。


  マスタースキル

  『ヨグ・ソトース』

  『アブホース』

  『ウボ・サスラ』


  明らかにやばそうなスキルである。内容を見てみることにした。


  『ヨグ・ソトース』・・・・全ての時空間の掌握。

  『アブホース』・・・・全ての生命体の精神の掌握。

  『ウボ・サスラ』・・・・全ての生命体の生命の掌握。


  なるほど、一切わからん。俺は何とか、エクストラスキル“光速思考”を使用して理解まで至った。


  簡単に説明すると、まず『ヨグ・ソトース』は時間や空間に干渉出来るスキルだ。これを使えば自分の居場所、周りの地形など確認出来る。ちなみに、“瞬間移動”の際に座標を特定したのはこのスキルだ。


  次に『アブホース』は生き物の心に干渉出来るスキルだ。これを使えば、テレパシーはもちろんのこと、精神支配なども出来る。


  最後に『ウボ・サスラ』は生き物の生に干渉出来るスキルだ。命を奪ったりすることも可能だ。

  ちなみに、『アブホース』と『ウボ・サスラ』を同時に使うことで完璧な索敵が出来るらしい。

 

  俺はとりあえずこの3つのスキルを常時発動することにした。いや全く便利なものだ。スキルさまさまだ。

  スキルを使用してみてわかったが、どうやらここから最も近い街までは300キロくらいあるようだ。他に行くあてもなかったのでとりあえずその街を目指すことにした。“瞬間移動”をすることも可能だったが、俺はあえて歩いて行くことにした。その方が面白そうだったからだ。

 

  「さてと、それじゃあ行きますか。」


  こうして俺の異世界での旅が始まった……。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


  余談だが、この森=『ロスの森』での出来事は、謎の爆発現象としてのちの研究者たちを大いに悩ませることとなった。

早速主人公がチートを見せてくれました。

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