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気がついたら魔神でした  作者: ヴァル原
第2章 カラドボルグ魔法学園編
31/164

気がついたら登校してました

遅くなってすみません。

流石に生徒が教師より強くはないと思い、一部修正を入れました。(5/25)

  登校初日。俺は寮の部屋にある鏡の前に立っていた。そこに映るのは、銀髪をたなびかせ、真紅の瞳を持つ、制服を着こなす美少女(男)。この姿を見れば、誰もが見惚れ、心を高揚させるであろう。

  しかし、俺は違った。逆に心を落胆させていた。そして、俺はついに膝を地面につき、ため息をついた。


  「大丈夫ですよ。イヅナ様。すっごく似合ってますから。」


  そんな俺の様子を見て、アスモデウスは気遣いの言葉を言った。しかし、それはさらに俺を落胆させるに過ぎない。


  「……それが問題なんだ。」


  元男の俺が着ているのは女子用の制服。それを着て通学するとなるとやはり抵抗があるのだ。


  「学園、今日は休んで良いか?」


  「駄目に決まってるじゃないですか!それと普段から女の子見たいな喋り方をしてください。」


  「いや、部屋にいる間はこの喋り方を了承したはずだろ?」


  「つべこべ言わないでください。と言うか早く登校しないと遅刻しますよ!」


  「…はあ〜。わかった。行けば良いんだろ?」


  「イヅナ様!」


  「………はあ〜。それでは、アスモデウスさん。行きましょうか。」


  「はい!イヅナ様!」


  俺はこの付き人にいつか必ず仕返しをすることを心に誓った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



  「どうしましょう、イヅナ様!私緊張して来ました!」


  アスモデウスそう言いながら、胸に手を当て、その焦点の合わない目をこちらに向けて来た。


  「おかしなことを言いますね?あの空気も読めなければ、周りの目を気にしないアスモデウスさんが何を言いますか。」


  「うっ!…。イヅナ様。何故かその喋り方で悪口を言われるといつも以上に心にダメージが…。」


  そんな会話をしていると、俺達が今日から通う“Aクラス”の前までついた。


  「確か、ここで待っていれば良いんですよね?」


  「そうですよ。そんなことも忘れたんですか?駄目ですね〜イヅナ様は…って…「バシッ!!!」…い、痛いじゃないですか!」


  「少し黙って貰えます?」


  俺は額に青い線を浮かべながら、アスモデウスに言う。丁度そのとき、廊下の奥の方からネイティー先生が歩いて来るのが見えた。


  「ネイティー先生、おはようございます。」


  「おはようございます!」


  「おはよう、2人ともちゃんと時間通り来たわね。」


  ネイティー先生は微笑みかける。


  「担任の先生はネイティー先生だったんですね?」


  「そうよ、イヅナさん。よろしくね。それじゃあ、早速私に続いて教室に入って貰える?」


  「はい。わかりました。」


  そうして、俺とアスモデウスは“Aクラス”へと入る。


  「全員いるわね?」


  教室に入るとそこには20人ほどの生徒達が席に座っていた。当然、全員の目は俺に集まった。久しぶりの感覚に俺は少しだけ悪寒を感じた。


「それじゃあ、この2人の説明に入ります。えーっと、先生側の銀髪の子が“イヅナ・ルージュ”さんで、もう1人が“アスモデウス・ルージュ”さんです。全員、仲良くするように。それでは、2人から自己紹介を。」


  先生が話すのを止めると、俺は一歩前に出た。


  「初めまして皆さん。“イヅナ・ルージュ”です。まだ、学園に来たばかりなので分からないことも多々ありますが、精一杯やっていくつもりです。皆さん、よろしくお願いします。」


  俺はそう言って生徒達に微笑みかけた。男子はほぼ全員頰を赤らめ、女子も何人かは同じ状態になっている。第一印象を良くしようと微笑みかけたが、もしかしたら失敗だったかもしれない。


  「では、次っ…。」


  「皆さん!初めまして!私はアスモデウスと言います!私もイヅナ様と同じように分からないことだらけなので、ぜひ皆さんに教えてもらいたいと思います!どうぞよろしく!」


  ネイティー先生の言葉を遮るようにアスモデウスが自己紹介をする。全く、先生が話してから喋りだすくらいしてほしいものだ。


  「では、皆さん。この2人に質問はありますか?」


  ネイティー先生がそう言うと、いかにも熱血系のリーゼントで、太い眉毛を持つ男子生徒が手を挙げた。


  「では、ダン君。」


  ダンは机に手を当て、勢いよく立ち上がると大きく息を吸った。そして…。


  「イヅナ殿!」


  「はい、何でしょうか?」


  「どう言った男子が好みでござるか?」


  顔を赤くしながら、ダンは質問した。しかし、この質問に対して俺はどう答えれば良いのだろうか?好きな男性のタイプと聞かれても、男(元)にそんなものがあるわけがない。ここは好きな女のタイプを言って誤魔化すしかないだろう。


  「言葉使いが丁寧で、礼儀正しく、黒髪で髪型は長すぎないくらいの方が好みです。ついでに言いますと、辛いときや苦しいときに私を頼ってくれるとさらに良いです。」


  これが誰を指すのかは想像にお任せする。


  「左様でござるか。ち、ちなみに拙者などはどうであろうか…。」


  「てめえ!抜け駆けするんじゃねえぞ!」


  「そうだ!」


  男子生徒達が次から次へと立ち上がる。


  「え〜い。やかましいわ!今は拙者がイヅナ殿に質問をしておるのだ!それにお主ら、そのように礼儀というものをわきまえない者共はイヅナ殿に嫌われてしまうぞ。」


  ダンは腕を組み、上から目線で他の男子生徒達に言う。男子生徒達はその言葉に何も言い返せず、黙って席に戻った。


  「それでイヅナ殿!どうであろうか?」


  「すみません。気持ちは嬉しいのですが、私にはもう気になる方(セリカ)がいるのでその気持ちにはお応えできません。」


  「そ、そうでござったか…。」


  このクラスにいた男子生徒全員がこうべを垂れた。女子はその様子を見てクスクスと笑う。


  「では、他に質問はありますか?」


  ネイティー先生が再び、生徒達に問いかける。


  「……いないようですね。では、お二人は1番後ろの空いてる2つの席についてください。」


  「はい。」


  「わかりました!」


  俺達は先生の言った席に着く。ちなみに俺の前はダンだ。


  「それでは、これから授業を始めます。それでは“魔法学”の教科書10ページを開いてください。」


  ちなみにこの学園で教えている教科大きく分けると“魔法学”、“戦闘術”の2つに部類される。ほとんどの授業がこの教科になるので、俺が数学てんてきに出くわすことはほぼない。1時間=50分で1日に7時間。4時間目の後に1度休み時間が入る。ほとんど日本の高校と変わらない日程だ。

  そして、今は1時間目の授業中だ。真剣に聞いているはずなのだが、どうにも頭に入ってこない。“魔法理論”?“魔法陣の起動に必要な魔力を求める公式”?どれも何を言っているのか分からない。

  俺は1時間の授業が終わる前にこの世界の勉強を諦めた。そして、俺は地球でもそうしていたように窓の外を眺める。


  (そう言えば、よくこうしてると横山に注意されたな。確か、「飯綱くん!窓は黒板じゃないよ!」だったな。今じゃ、その光景が随分昔に感じるな。)


  俺がそうして過去に浸っていると。


  「イヅナ様。窓は黒板じゃないですよ。」


  俺はその言葉に思わず振り返った。そこには、キョトンとした顔のアスモデウスがいた。

 

  「ん?どうしたんですか?」


  アスモデウスは首を傾げながら言った。俺はなんとも言えないデジャブに思わず笑ってしまった。


  「何が面白いんですか?」


  「いえ、何でもありません。ただ、余りにもアスモデウスさんが面白かったので。」


  そう言って俺はアスモデウスの頭を撫でる。


  「ありがとうございます。」


  「えっ…。」


  アスモデウスは何故そう言われたのか分からず、さらに女口調ではあったが、普段決して向けられない優しさに溢れた目と言葉に思わず頰を赤くした。


  「どうしました?」


  「な、何でも無いです。」


  アスモデウスはとっさに前を向いた。すると、アスモデウスとネイティー先生の視線が交差した。


  「2人とも授業中にお喋りですか?随分余裕ですね?」


  「お喋り何てしてませんよ?」


  アスモデウスが目を泳がせながら応える。しかし、俺はそんなこと御構い無しに窓を眺めていた。


  「イヅナさん。あなたはどうですか?」


  「いえ、私はただ余りにも簡単すぎることを教えていたので、空を眺めていただけです。」


  俺のこの言葉にネイティー先生はむっとした表情をする。そして、黒板に魔法陣を書き始めた。


  「では、イヅナさんにはこの魔法陣に「56MPです。」


  ちなみにMPは魔力の量を表すときに使われる記号のようなものだ。


  「…せ、正解です。」


  「「「「おお〜。」」」」


  生徒達の視線が俺に集まる。もちろん、答えは『ネクロノミコン』調べただけなのだが…。


  「し、しかし、授業に集中していないのはいけません。」


  「今後、気をつけます。」


  キーンコーンカーンコーン。俺の言葉と共に授業終了を告げる鐘がなる。


  「それでは、これで終わります。次の2時間目ですが、魔法実技教室で行います。魔法陣の番号は“20”

 です。間違えないよう気をつけてください。」


  それだけ言うと先生は教室を出て行った。その直後。クラス内の生徒全員が俺とアスモデウスを囲うような形で集まってきた。


  「イヅナさんって頭いいのね。私あの問題全然分からなかったわ。」


  「俺も!」


「拙者もでござる。」


  「そんな話はどうでもいいだろ!それより、イヅナさんとアスモデウスさんはどこの国の出身なの?」


  「家柄は?特技は?好きな食べ物は?」

 

  次々と降りかかる質問に対処しきれないでいると、後ろから突然手が出てきたかと思うと、俺とアスモデウスを掴んで引っ張り、生徒達の中から出された。


  「やめないか。2人とも困っているじゃないですか。」


  声がした方を見ると金髪眼鏡の男子生徒がいた。


  「ありがとうございます。」


  「い、いえ、人として当然のことをしたまでです。」

 

  頰を赤らめ、満更でもなさそうな顔をしながら応える男子生徒。


  「委員長殿!まさか、それが狙いでござったか!」


  ダンが男子生徒もとい、委員長を指差しながらそう言う。


  「君が思いつくようなことを僕がする訳無いでしょう。」


  そう言って、委員長はため息をする。


  「イヅナさん、アスモデウスさん。この度はクラスメートが迷惑を掛けました。僕はこのクラスの学級委員長をしている、“ムハル・ユクシル”です。どうか、クラスメートの代わりに、この場を借りて謝罪させてください。」


  そう言うとムハルは腰を90度に曲げた。見事なものだ。


  「大丈夫です。だから、その頭をどうか上げて貰えませんか?」


  「ありがとうございます。」


  そう言うとムハルは生徒達の方を向いた。


  「君達は何をしているんですか!いつも、落ち着いて行動してくださいと言っているでしょう。普段から……


  5分後。


  ……と言うことで以後気をつけるように。」


  やっとの事でムハルの説教が終わった。そこで俺は気に成っていたことを聞いた。


  「あの、ムハルさん。」


  「はい。何でしょうか?」


  「次の授業、間に合いますか?」


  ムハルはその言葉にハッとした表情をした。そして、黒板の上にある時計へと視線を向ける。


  「皆さん!急いで下さい!このままでは授業に遅刻します!」


  この後、俺とアスモデウスを抜く、クラスの全員が息を切らしながら授業が始まるギリギリに魔法実技教室に入って来たのは言うまだも無いことだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



  「それでは、2時間目の授業を始めます。」


  どうやら、魔法の実技の方もネイティー先生が教えるようだ。


  「では、いつも通り取り掛かって下さい。」


  ネイティー先生がそう言うと生徒達はそれぞれ動き出した。


  「ネイティー先生。いつも通りとはどうすれば良いのですか?」


「そうでした。イヅナさん達にはまだ説明してませんでしたね。この“魔法実技”の授業は本来、教師が手取り足取り教えるものなのですが、このAクラスの生徒達はほとんどが魔力、技量などの点で中々の実力を持っており、中にはあなた達ほどではありませんが、教師に追いつくのではないかと言う生徒もいます。そこで、生徒達には個々の力を磨いてもらうため、この時間はこの教室を生徒達に貸し出す時間にしています。実際、その方が生徒達の力にも成っています。」


  「そうなのですか。それでは、私達も始めて良いと言うことですね。」


  「そうです。」


  「わかりました。では、行きましょうか、アスモデウスさん。」


  「そうですね、イヅナ様!」


  そして、俺達は教室のはじの方へと向かった。が、それを遮るようにあの男が現れた。


  「イヅナ殿〜!!!我と勝負をしようではありませんか!!!」


  「勝負ですか?」


  面倒な流れになって来た。


  「そうでござる!クラスの皆も2人の実力を知る良い機会だと思うのでござるが、どうであろうか?」


  丁度、俺もクラスの皆の力がどの程度のものか戦い試してみたかったのだ。


  「良いですよ。」


  「さようでござるか!では、お互い準備を整え、また、5分後にここに来てくだされ!」


  「わかりました。」


  とりあえず、そう答えたが準備することも無いので俺はその場で待った。


  5分後…。


  「イヅナ殿!準備は出来ましたかな?」


  「ええ。いつでも大丈夫です。」


  「そうでござるか。まあ、肩に力を入れ過ぎないよう、気をつけてくだされ。なあに、教師以上の力を持つ拙者ですが本気で行くつもりはないでござる。安心してくだされ。」


  「はい、ありがとうございます。」


  「うむ、では委員長殿!」


  ダンは俺達の勝負を見に集まって来ている生徒達の中から委員長を呼んだ。


  「わかりました。それではこれよりダンとイヅナさんによる勝負を始めます。ルールは相手に「まいった。」と言わせたら勝ち、と言うことで良いですか?」


  「問題ないでござる。」


  「私も問題ありません。」


  2人は互いの方を向いたまま頷く。


  「それと、一応魔法実技の授業なので、魔法以外の攻撃は禁止します。以上をルールとして、2人の勝負を開始します。それでは、始め!!!」


  開始と同時にダンが詠唱を始めた。先ほどの授業で聞いた話だが、詠唱は同じ魔法でも人によって違うのだと言う。それが何故かはまだ分かってはいないが、一説ではその人にとって魔法の構成を最も想像しやすいものがその人の詠唱になるのだと言われている。


  「“我が剣は炎の剣。拙者にあだなすものを狙いて、貫くでござる”『ファイヤーブレード』!!!」


  ダンがそう唱えると宙に無数の炎の剣が浮かび上がった。そして、ダンが手を振り下ろすと、剣は一斉にこちらに向かい飛んで来た。

 

  「拙者の『ファイヤーブレード』はたとえ氷であろうと突き抜ける代物でござる。イヅナ殿、早めに回避することをお勧めするでござる。」


  ダンは自信満々の顔をしながら、そう言った。しかし、この程度攻撃、俺に対処出来ないはずがない。そのため、俺はその場を動かず、『ファイヤーブレード』を待ち構える。


  「イヅナさん!何をしているんだ!」


  委員長が横から叫ぶ。


  「大丈夫です。」


  俺がそう答えた瞬間、無数の炎の剣が俺がいる場所を襲った。凄まじい轟音と共に砂埃が上がる。


  「イヅナさん!」


  「イヅナ殿は何をしているのだ!」


  クラスに緊張が走った。誰もがボロボロになった俺を想像したことであらう。しかし…。


  「ダンさん。魔法がお得意なのですね。」


  「「「「!!!」」」」


  砂埃の中から声が聞こえた。直後、砂埃はまるで突風に吹かれたかのように散乱し、そこには無傷の俺が立っていた。


  「一体、どうやって回避したのですか?」


  委員長が質問する。


  「『ウィンドウォール』で受け流しただけですが……私、何か変なことしましたか?」


  俺はいつかのダンジョンのようにやらかしてしまったのかと焦る。


  「い、いえ。そんなことは無いですよ。」

 

  「そうですか。」


  とりあえず一安心だ。


  「それで、ダンさん。まだ、やりますか?」


  「……いえ、拙者の自慢の『ファイヤーブレード』をいとも容易く回避するイヅナ殿と、これ以上何をしても無駄でござろう。あなたの力量も十分に理解出来たでござる。まいったでござるよ。」


  「勝者!イヅナさん!」


  俺は周りに集まって来ていた生徒達に向け、笑顔で一礼をした。


  「「「うぉ〜〜〜!!!」」」


  男子生徒達はこの有様である。


  「それにしても本当に凄いでござるの、イヅナ殿は。」


  そんなことを言いながら、こちらに歩み寄ってくるダン。


  「そんなこと無いですよ。」


  俺がそう言っていると、ダンが俺に手を出して来た。


  「これからもよろしくお願いするでござる。」


  「ええ、よろしくお願いします。」


  そうして、俺はダンの手を取った。


  「てめえ!抜け駆けするんじゃねえぞ!」


  「イヅナさん!是非、俺とも握手を!」


  俺は勢いのある男子達に押され気味になりながらも、こんな学園生活も悪くない、そう心の中で少し思った。

 




























  「イヅナ様も皆さんも私のこと忘れてませんか?」


  生徒達に相手にされず、ぼっちになっていたアスモデウスがいることなど知らずに…。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

 


 


 

 


 


 


 

総合PV40000突破!!!

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