エピローグ
夢から覚めた。
まどろみながら、夢だったことに落胆する。
そもそもどこからが夢でどこからが現実なのか、わからなくなって久しい。
―起きてたのか?
声が尋ねる。
相手の姿は見えないのに、互いに名前すら知らないのに、いつからか彼が唯一の話し相手になっていた。
(夢を見てた気がする。)
―いい夢?悪い夢?
(悲しい夢。)
―だから、なんかダルイのか。
(だって……行きたいのに、行かれないから。)
もう少しでたどり着けるのに、どうしても叶わない夢。夢の中で相手の呼ぶ声が聞こえなくなると、たまらなく悲しくなってしまうのだ。
―そんなに会いたいのか?
返事の代わりに鼻をすする。
(ごめん。)
―気にすんな。
(ごめんね。)
―いつものこった。それに、いつか会わせてやるって言っただろ。
(うん。)
それはわずかな希望。
その言葉に安心すると、再び眠りについた。
【夢のむこう 遠き声―アルラの門6― 完】
これにて「夢のむこう 遠き声」終了です。
お付き合いくださり、ありがとうございました(^^
そしてまだ締めていないのは、例によってオマケを一本、投稿する予定です。
ええと、30日の火曜日までには更新します。その辺不確かですみません。
そして次回作ですが、少し間が空きます。
2015年5月上旬を目標に「アルラの門 -アルラの門7-」として新しい話を立ち上げる予定です。今年が忙しすぎたのと、ちょっとじっくり時間をかけたいと思ってます。
予想よりもボリューミーになってしまった今回ですが、それでもお付き合いいただいた皆様、ありがとうございます。気まぐれで評価とか感想をいただけたら嬉しく思います。
なお、活動記録はちょこちょこ書くと思いますので、そちらも覗いていただければ幸いです(^^




