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もう1人  作者: トーヤ
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手紙

なんだろう。いつからか、君を見ているとなぜかイライラして、訳が分からなくなって。君を殴って、蹴って、引っ張って、削って、泣いて、笑って、いろんなことをして、それでも君は笑ってくれた。

謝りたいのに言葉が出なくて、それでも君は僕を愛してくれて、笑って許してくれて、その笑顔に僕は癒されるんだ。

それでも君といるとなぜか君を傷つけてしまって、悲しくて、つらくて、苦しくて、恋しくて、自分がいなくなるような感じがする。




君が好きなのは、どっちの僕ですか?それとも、2人とも好きなのですか?





いつしか僕たちはわかれた。いや、わかれさせられた。

そりゃそうだよね。入院までしてるんだから、君が大丈夫だといっても、周りの人はそうは思っていない。

僕はただの異常者。それでも君を愛する気持ちは変わらない。だからそばにいたいけど、今はそばにいられない。

今はせめて、もう1人と話をしようか。ああそうだ、もう1人に手紙を書こう。



『君は、誰ですか?』



返事がなくても手紙は続く。



『名前はなんですか?』




『何をしてますか?』




『あの子を愛していますか?』



いつしかそれは、自問自答のように思えた。



『幸せですか?』




『辛くはないですか?』



『生きていたいですか?』



もう1人はどういう存在なんだろう。

共存とわかれ、どっちをとればいいんだろう。

自問自答の日々は続く。

いつかまた、君に会える日を信じながら。

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