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ヒトリタビ

不定期更新の気まぐれ投稿

20XX年

熊本県


「…」

寒いなぁ、、

「キュ」

「…ご飯にしよっか、ポチ。」

「キュー♪」

使い古されたボロボロのバックから食料を取り出そうとする。

「…」

〝いる〟

「ポチ、おいで。」

「キュー、、」

カサカサ

草が揺れる。

「…」

シャキッ

「う、撃たないでくれ、、」

同じく、ボロボロの服装の男が草むらから出てくる。

私はショットガンを降ろさず言う

「…昨日は何曜日だった?」

男は少し悩み言った

「〝水曜日〟〜、、だったかな、間違ってるかm」

ダァン!!

乾いた銃声が轟く

頭を吹き飛ばされた男は、ギギ、、と藻掻いた後、力なく倒れ落ち、

枯れた植物のようにしぼむ

「‥やっぱり、〝ミミック〟だった。

教えてあげるよ。曜日なんて、、もうとっくの前に形骸化してるから、

使う人なんて居ないよ。」

ジャキッ

「はぁ、、無駄打ちしちゃった。弾も限られるのに、、

場所を移そう、ポチ。すぐ集まってくる。」

「キュ!」

ザッ、、ザッ、、ザッ、、

1年前、

20XX年、〝それ〟は唐突に起こった。

家畜が、狂ったように暴れるようになった、

それからはあっという間だった。

何が原因なのかもわからないまま、

すぐ人間にも症状が現れ始め、あっという間に世界は終末を迎えた。

ここ、熊本市、、、訂正しよう。

熊本市〝跡地〟

ここには、ツタに覆われたビル群や、転倒し、全壊した自動車しか残っていない。

一億二千万人が〝居た〟日本は今、

〝私以外、生きている人がいるのかどうかもわからない。〟

ヒュ〜、、

冷たい風が鼻をくすぐる

「寒いねポチ、大丈夫?」

「キュ。」

この子はタランチュラのポチ。

だいたい大人の手のひらサイズ。

ネズミ一匹と少量の水で2ヶ月はピンピンしている。

多分メス。

半年前、倒壊したペットショップに放置された

子供のタランチュラを、そっと拾ったのだ。

タランチュラなんて気色悪い、と思うかもしれないけど、

人に会えなくなって、親を亡くして、半年が経過しようとしていて、

孤独がピークに達していた私に、選択肢は無かった。

こう見えて、意外と愛嬌があるヤツだ。

ショットガンは、お父さんが猟師だったから、

家にあった弾薬と、整備用の道具、使える猟銃、全部引っぱり出してきた時の物だ。

お父さんは、幼い頃病気で母を亡くした私を、男手一つで高校まで養ってくれた。

高校を出て、やっと親孝行が出来ると、初出勤から帰った私を出迎えたのが、

引き裂かれた父の亡骸と、その死骸を貪るハウンドだった。

ハウンドについては、またあとで。

ハウンドに追いかけられ、倉庫に逃げ込み、

そこに飾ってあったお父さんの猟銃を一発叩き込んでやったのだ。

それから私は天涯孤独になった。

パニックが起こってから、数週間は人も居たけど、

避難所もあっという間に壊滅。

私は一人で生きるようになった。

でも、世界の何処かにはきっと生存者がいるはずだ。

でも、、怖くて動けない。

「大丈夫かな。ポチ。」

「キュ。」

、、、よし、決めた。

「人口が一番多い都市、、東京。」

東京を目指そう。

そこに、、もしかしたら、、

「人がいるかもしれない。いこう。ポチ」

まずは京都だ。

東京より少ないが、都市だ。

手がかりがあるかもしれない。

「本州に行くには、、、」

古びた日本地図を睨む。

「、、あった、関門海峡トンネル、、

福岡県北九州市から、山口県下関市をつなぐ海峡トンネル、、

ここなら、、行けるかも。」

ショットガンを背負い直した。

腰に差したバールもよし。

「ポチよし。」

「キュ。」

左肩にしがみつくポチ。

ちょっとくすぐったい。

「行こっか、人探しの旅。」

「キュ!」


工藤クドウ 彩花アヤカ19歳


所持品

・バックパック (中高お世話になったカバン、丈夫で防水加工付き)

→・缶詰 3個 (サバの味噌煮 美味しい 米が欲しくなるお味)

 ・乾パン 15個 (意外と美味しい 捨てたもんじゃない)

 ・干し肉 700g (塩分の補給には良い)

 ・ペットボトル (1000ml いろ◯すのやつ 水で満たされている)

 ・医療キット (消毒液、包帯、絆創膏、etc)

 ・工具箱 (ショットガンの整備に使う)

・ショットガン 一丁 (お父さんの遺品 丁寧に整備されている)

・バール (近距離戦こじ開け破壊なんでもござれなオールアラウンダー)

・サイドパック (キャンプ用品店から借りたもの)

→・携帯浄水器 (キャンプ用品店からパク、、借りたもの。お世話になってます)

 ・散弾 30発→29発 (近距離の多数の制圧に向いている 無駄打ち、、ぐぬぬ)

 ・単弾 15発 (スラッグ弾 近中距離の貫通力が高い 今のところ使い道なし)

 ・サバイバルナイフ (意外と使う場面ある)

 ・ファイアスターター (超超超使う、無いと余裕で凍死出来る。)


技能

サバイバル術 (自然と身についたもの)

近距離戦闘術 (自然と身についたもの)

応急処置 (授業で習った)


*ポチ 2歳

所持品 なし


技能

毒牙 (人間には弱毒だが、怪物相手だと結構な足止めになる、相性なのだろうか、、?)

強靭 (ネズミ一匹、水少しで2ヶ月はピンピンしていられる。エコ)

潜伏 (暗闇だと意外と見つからない。魔法では無いので仲間も一緒に隠れるとかは出来ない。)

暗視 (暗くても見える、いえーい)

感知 (獲物や敵の気配を察知する。何処にいるかまではわからない。)

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