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裏の顔

下校

 落合はとぼとぼと一人寮に向かっていると同じクラスの烏間からすま静子しずこが話し掛けて来た。


「こんにちわっすー落合くん、寮に帰る途中?」

「う、うん、そうだけど……」

「だったら! 私とこれからデートしません?」

「え、えぇ!? えっと、その……」

「笠松くんには悪いですけど落合くんは私が幸せにします! 南無三!」


 と強引に落合は手を引っ張られ校門の外へと連れて行かれた。


「いやぁ、今日は助かったスよー持つべき者は強敵トモですなぁー」


 烏間は大きなビニール袋を両手で持って至福の笑みを浮かべている


「今日発売のセンスティブデンジャラスの伊藤史郎フィギュア二つ買っちゃったぁ……お一人様一品限りの商品でしたから落合くんにも協力してもらって二つゲットすることに成功しました! ありがとうございます!」

「たはは……別にお礼なんて――」

「いいえ! 今日はなんでも奢ります! さぁ行きましょう! 夜は長いですよ!」

「オラぁ! てめぇ何処みて歩いてやがんだぁ!」


 至福の笑みを浮かべながら歩いていた烏間の近くの裏路地からそんな怒鳴り声が聞こえてくる

 声の元を辿ると気弱そうな男子高校生が強面の男達に絡まれていた。


「す、すいませんでしたぁ……」

「あぁ? 聞こえねぇな」

「とりあえずウチで話そっか、行こうぜ兄ちゃん」


 気弱そうな男子高校生が強面の男達に連れ去られようとしている、それを見て烏間が


「ごめんね、これちょっと持ってて貰っていいですか?」


 落合にビニール袋を手渡す烏間

 烏間は強面の男達に向かって走ってゆく


「すんませーん、そこの人たち、その子を離してあげてください!」

「あぁ? なんだ嬢ちゃん、ヒーローごっこなら他所でやんな」

「ヒーローだなんてそんな口の上手い、いやぁ私はしがない腐り系女子ですよぉ」

「……変な女、行くぞ」

「ちょっとちょっと、そういう幼気なDanshiを屈強なDanshiたちで無理矢理ってのも私の守備範囲内ですがぁしかしそれは二次元限定の話であってぇ……いやでも三次元でもぉまぁいいかぁ的な?」

「……いい加減にしろや、テメェも連れてくかぁ?」

「……穏便に済ませてやろうと思ったんすけどねぇ」

「はぁ?」


 烏間の目つきが変わり強面の男の一人の股間を蹴り上げる


「いい加減にすんのはお前だろうがガキ捕まえて粋がってんじゃねぇよ屑共」


 仲間の一人が悶絶しその場に倒れ込んだ事と目の前の少女の雰囲気が一変したことに驚き思わず後ずさりしてしまう男達


「ねぇお兄さんたち、どうするぅ? ヤるってんなら付き合うよ、トコトンまでね」


 男達は悶絶してる男を担ぎその場を逃げ出す。

 一人残された気弱そうな男子高校生に顔を向けるとニコリと微笑んだ。


「大丈夫でしたか? いやぁこの辺りじゃあぁいう人達あまり見かけないんですけどねぇ、ツいてませんでしたね」

「あ、あのありがとう御座います! あのこれ」


 と言って財布を差し出す男子高校生


「いえいえいえいえ! いりませんいりません、このお財布には貴重なDanshiエキスがこれでもかってほど練り込んであると分かっていても私はそれを受け取れませんのです! これにてドロン! あと暫くの間はあの人達が彷徨いてるかもしれませんから此処には近付かない方がいいですよ! ニンニン!」


 と言って足早に落合の手を捕まえてその場を逃げるように立ち去る烏間

 烏間がその足で向かったのはファミリーレストラン


「じゃんじゃん呑んでじゃんじゃん食べて下さい!」

「え、えっとぉ……烏間さんさっきの……」

「たはは……やっぱり気になります? ま、まぁそりゃそうっすよねぇ……」

「でも話したくないなら話さなくてもいいですよ、僕も誰にも言わないから……」


(裏の顔があるのはお互い様だしな)


 落合の両手をぎゅっと握る烏間


「うぅ……ありがとう御座いますぅ! 落合くんはいい人っすねぇ……」

「て、てが、潰れる」

「あ!? ご、ごめんなさい……えへへ」


 

 烏間から逃げてきた男達は先程の裏路地からさほど離れていない誰もいない高架下の公園にいた。


「あ、あの女……殺してやる」

「探して来ますよ! まだ近くにいるはず」

「引き摺り出して来い!! 俺の顔に泥ぶっかけやがった報いを受けさせてやる……!」

「誰に報いを受けさせるだって?」

「!?」


 男達の目の前には烏間が立って居た。


「ちょっとは反省したかと思ったけどやっぱ屑に反省の二文字は存在しないか……」


 男達はナイフやバッドを持ち出す。


「ツレを待たせてるもんでね、手早く終わらせて貰うよ」


 烏間はニヤっと笑う


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