春の足音
私の心に雪が降る。それはしんしんと、降り積もり心を覆い隠す。
冷たい雪、重い雪。私は胎児のようにカラダを丸めて、暖かい春を待つ。
どんなに厳しい冬だって必ず、春が来るって。
私の心に雪が降る。それはしんしんと、降り積もり心を覆い隠す。
それでも、心は冷え切らず燃え立つ炎で、雪を溶かして春に導く。
どんなに厳しい冬だって必ず、春が来るって。
私の心にはもう、雪は降っていない。緑が萌え、暖かな陽の光がさんさんと射し
花たちが集まって、さわやかな風が香りを運んでくる。
私は、背伸びをして、友の待つ場所へと駆けていく。優しい笑顔が待っている。
どんなに厳しい冬だって必ず、春が来るって笑いあった。
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