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2. 位置関係

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突き刺さる雨の中。


「・・・」

「・・・」


無言のふたりはまるで恋に落ちたかのようにみつめあう。


こんな言葉を並べると恋愛小説みたいだが違う。


やれやれ、Baby。ここでみつめあっててもしょうがないぜ。


私は声をかけてみた。

「背が高いですね。何センチですか?」

「・・189くらいかな・・・」

「すごい。バスケでスラムダンクができますね」

「うん。高校時代はやってたね。バスケ部だったし」

「わあ、カッコイイです。憧れます。卓球選手だった私には夢のまた夢の世界です」

私はニッコリ笑顔でヨイショ!

「でも189よりもっと高く見えますね」

「・・、そうだね。たぶんこの場合は君の頭が道路から直接生えてるみたいになってるからだと思うよ」


ご主人がしゃがんだ。


私の頭上はるか上にあったご主人の顔が近くなった。








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