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1. 出会ってしまった、『私』と『ご主人』

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心のなかに日記がある。

その日その日の気持ちを記した日記。

『今日は良い日』、『今日はステキな日』、『今日は面白い日』『今日は悲しい日』『今日は・・・』


一日の感情を簡単に記すだけの。


私とご主人が出会った日はどんな日だったろうか?

私はゆっくり思い出す。







その日はおりしも雨だった。


私は傘をささずにずぶ濡れだ。


冷たい雨が私の頭頂部と顔面を刺すように降りつける。私はうつむくしかない。


そんな時、私は視線を感じて上を見た。


男性が傘をさして私を見下ろしていた。


どこかで見たことがある人だ。年の頃は40半ば?

オールバックにヒゲを生やして、肩にかけている紺色のトートバッグからは長ネギの青い部分が飛び出している。長ネギは三本一組と予想。

私の好きな、オックスフォードの白のボタンダウンシャツを着ているのがうらやましい。黒のジーパンは雨降りにはちょうどいい。水が跳ねても気にならないし。でもなんで靴がコンバースの白なんだ?こんな雨降りに。


さて、・・どこで見た人だっけ?

長ネギ必要ってことはラーメン屋のご主人?・・ではないな。長ネギからイメージしたが、この際長ネギは忘れよう。


あ!

珈琲の美味しい喫茶店のご主人だ。


そうか、この辺は喫茶店の近くだもんね。


ご主人は私をジーッと見ている。








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