はじめての冒険 謎の洞窟
とりあえず陽奈に連絡しないと…
「もしもし〜」
ゆったりとした声で返事も返してくる
「あー端的に言うとレア種族がモンスター種だったから合流出来ないわ」
「あいー」
なんか適当な返事だな、そもそもレア種族に少しは反応してほしいのだが?
「どうしてそんな反応薄いの?体調悪い?」
「そんな訳ないけどなんとなくランダム選んでモンスター種になっても頑張りそうな気がしてたから〜因みに私はエルフだから〜」
なんでそんな予想立てられるん?私も通常のモンスター種族だったら人類種に、変えてたってのに
「私をなんなんだと思ってるの?」
「強いて言うなら行き当たりばったりの意外となんとかする系の女の子?」
…そんな事思ってたんだ…シクシク…というのは冗談で、
「まぁ、敵として会ったら逃げるからよろしくね〜」
「おっけー、レアドロ置いておいてねぇー」
「無理だわ、それだと私倒されるじゃん!!」
「冗談かも知れないし、本当かも知れないから他の人に気を付けてねぇーじゃぁねー」
「じゃあねー」
スゥー…寝て忘れよ…明日の自分に全て任せてなんとかしてもらお、おやすみー
おはようございます現在10時です。2時間何しようか迷っていますがとりあえずご飯食べてログイン待機しときますか
時間もあるけどパスタで、いっか…
11時30分です。ログインの準備が、思いの外掛かった…それじゃあとりあえず注意事項とか聞かないと行けないから早めにログインしとく
「んー少し早いけどやっほー夜月」
「やっほー南乃花とりあえず注意事項聞きに来たんだけど」
「わかったよ〜それじゃあ注意事項は10あるからね」
1.人類種のプレイヤーがNPCに対しての殺害はログイン停止
2.悪質な行為が確認された場合及び嫉妬や恨みなどで悪質な暴言や行為をしたら一時アカウント停止のち警告
3.PKや詐欺などの行為をした場合手配書に乗る
4.モンスター種のプレイヤーがいること
5.モンスター種のプレイヤーが倒してもその素材は落ちない
6.人類種のプレイヤーをモンスター種が倒してもアイテムは落ちない
7.特殊な条件をクリアする事で種族を変更できる
例ゴブリン(モンスター種)→鬼人(人類種)
8.掲示板での許可がないssやnameの晒しは一時的にアカウント停止のち警告
9.称号は1人しか獲得出来ないものがある
10.RMTは禁止、確認次第アカウント停止
「以上の事が注意事項だよ」
「悪質な行為とかRMTは分かったけどプレイヤーを倒してもアイテム類が落ちないのは批判がありそうだけど特定の人が狙われる事にもなるから納得だね」
「人類種のプレイヤー同士は倒したらアイテムは落ちるけどねぇ、モンスター種も同じ。素材が取れないだけ」
なるほどねぇ…モンスター種は生存する為戦う事があるけど人類種同士はレアドロとかかな?リスク高いと思うけど
考えていたがそれなりに纏まったので南乃花とたわいのない話をしてると
「ログインできるようになったからいってらっしゃい〜頑張ってね、期待してるよ〜」
「頑張って生きて強くなるからみててねぇー」
そこは何もない空間だった…1人の女性らしき人が世界を創ってるのが見えたそれは直感として分かったが視界がブレていった。女性はこちらに話しかけるように言うと
「貴方にも何か与えないとしかないですね。」
考えているようだがそろそろ前が見えないほどブレてきた
「そうだ、じゃあ貴方には私の代わりに世界を見て回って下さるかしら?」
ブレが酷くなってたがとりあえず頷くことしか出来なかった…
そのあと視界が暗転して目覚めたら薄暗い森の中だった
称号を獲得しました…この事は秘密にされます
スキルを獲得しました。
このようなアナウンスがなったが私はさっき見た光景を忘れられずにいた。そうやって時間が過ぎていこうとしたがハッとした
「種族とスキル確認しないといけないんだった!!」
ステータス
name:夜月
種族:原初のスライム
体力:15
魔力:.28
筋力:5
素早さ:24
防御力:7
運:16
スキル
[体当たり][魔力循環][原初の力][無属性魔法][時空魔法][隠密][気配察知][調合]
称号
原初のスライム 創造神の友 世界を旅する者
なんだこれ?としか言えないスキルと称号だが、ステータスはこれは?普通なのかすらわからない
「原初のスライムか…それでいて創造神の友、やっぱりあの白い空間に居た人はそうなのね」
そうやって彼女を思い出そうとするけど顔がぼやけて分からないが女性であった事は覚えている。最後の称号だが多分最後の彼女の言葉が原因だと思う。
スキルに関しては???のやつは多分体当たり、魔力循環、原初の力、無属性魔法だろうが時空魔法はどこから手に入れたかは分からない。
そんな事を考えてみたが分からない事はどうしようもないのでとりあえず生き残ること優先で、動いていこう
「洞窟があればそこを確認して住居として扱いしつつ隠していこう」
生い茂る草木の中進んでいくが途中で隠密と気配感知を使ってない事に気づいた。
両方とも使うと体感はまだ分からないが歩いているうちにわかる事だろう
周りが暗くなってきた頃ようやく洞窟を見つけた…
「やっとあった〜今日はとりあえずここを探索してログアウトしよ」
洞窟の中に入るとすぐ気配感知が反応した前の方に小さいが沢山の反応があった…
「コウモリだといいんだけど…」
上の方にも警戒しながら進んでいくといつの間にか
スキルを獲得しました
確認してみると夜目が手に入っていた。
経験をしていかないと手に入らないやつが多いの?それともいや経験したから手に入った方が筋が通ってるから今後は経験していこう
入口の方で反応あった小さな生物を見つけた。それは天井にぶら下がっており羽をクロスさせ休んでいるようだった
「やっぱりコウモリだね…ここは無属性魔法の試し時だから頑張るか…」
ゆっくりと近づいて無属性魔法の初期魔法ボールの呪文を唱えて上に向けて放った…
その瞬間コウモリ達が羽ばたいてこちらに向けて何かをしているようだった
「なにをしているかわかんないけどとりあえず今は魔法を当てて倒さないと」
何度かボールを放ち5匹倒したところで2匹がこちらに突撃をしてきた
「危ない…危ない食らったけど3ダメージか結構痛いね」
それでも難なくボールを当ててコウモリを倒した…ドロップアイテムが落ちてそれを拾っている時に洞窟の中にしては違和感があるものを見つけた
そこには僅かながらだが文字が書いてあった
「ここに過去の歴史を残す。扉は動かなかったら隙間を探して中に入ってくれ…か」
とりあえず扉らしきものは見当たらないから周りを調べてみるが隙間はなくどうしようもないと思った
「これどうすればいいの?わかんないから一旦奥まで行ってみるか」
再び隠密と気配感知を使いつつ進めていったが生物らしきものは反応せず奥まで来れた…
「これは完全に扉っぽいけど完全に朽ちてるね」
扉には苔柄生い茂って扉と呼ぶには不恰好だった
「これ開けられない事を見越して隙間を探せって書いてあったのかしらね」
言われた通り隙間を探してみると下の方にはネズミが通れそうな位の隙間しかなかったが
「私なら余裕だね」
そう言いながら進んでいった。
「何ここ?家?それにしては大きい、そして外が朽ちていたのに中はこんな綺麗なの?」
そこに広がっていたのは家よりも大きいが図書館より少し小さいくらいの大きさだったが何より問題なのは綺麗過ぎると言う事だ外はあれだけ荒れていたのに中は綺麗と言う事は何かしらあると言う訳だ
「これは録音機械?なんでこんなファンタジーの世界観に…」とりあえず音声がないか再生ボタンを押した
「やぁ、こんにちは、これは記録だが端的に言うとモンスター種が突然おかしくなった…そして国の上層部の人がモンスター種を全面的に敵として決め込んで争うようになった」
「これを聞いてるのが人類種のものならこの争いを止めてはくれないか?もしくはモンスター種の中で知性があるもの、まぁモンスター種の方は可能性が低いと思うが…」
その記録を記録を聞いているのはモンスター種ですけどね、この部分で大事なのがモンスター種が突然おかしくなったところと国の上層部ですかね?
「まぁ、こんな事はどうでもいいここは一応図書館なんだがここにあるのは殆どが魔本だ、あー魔法の魔、本って書いて魔本だ」
魔本?なんですかねそれ?そこにこの綺麗な状態のカラクリがあるなら納得なんですが
「魔本についてだが、スキルが覚えられるがその魔本は消費される、この本達は僕がこれからの対策として残して置いた本達だ、これが君?もしくは君たちに送る報酬だ。だから頼むモンスター種の中に知性がある種族を戻してくれないか?」
そう言った声で音声は終わった…
「また面倒な事に首を突っ込んだかも知れない…はぁ」
仕方ないと思いつつ魔本を報酬として貰ったからにはやる事は決まった。が魔本を読む事をとりあえず優先していこう。
ここにある魔本の数が10なんだがこれって役に立つやつが殆どだよね?題名を見ても
「取り敢えず読んでからログアウトする事にしよう」
全部を読み終わる頃には現実世界では18時ごろとなっていた
睦月がまた面倒なとこに首を突っ込んだ感じですけどステータスに関してなんですけど次から纏めて後書きに書きます