バー何とかオーク試食会3
「これってバースズオークじゃないか! こんな上位種のオークどこで売ってたんだ・・・?」
アレンが驚いた様子で問う。 そりゃあそうだ、俺が苦戦するほどの獲物なんだから普通では貴族でもなかなか食べられないような大物だろう。 ってかこいつそんな名前だったのか。
「え?このオークって上位種だったんですか?」
グラウにいたってはこれが上位種であったことすら気づいていなかったようだ。
「これほどの大物となると貴族でもそうそう食べられないレベルのオークだよ・・・本当にいったいどこでこんなものを手に入れてきたんだい?」
・・・・アレンの様子を見るに俺を疑っているのか?まぁ当たり前だわな、こんなか弱い女の子がこんなものをポンと出したんだから。 何か裏があると疑うのが普通だ。
「どこで・・・って言っても、山?」
まぁ隠す気も無いので正直に言うけどさ
「こいつは君のようなか弱い女の子が倒せるようなやつじゃないんだ!」
だろうね、俺じゃなかったら勝てなかったし。
「まぁまぁ、アレンさんも落ち着いてください。 せっかくの食事会なんですから、楽しみましょう?」
お、グラウいいこと言った。さっきまで何かぼやいていた癖に、というかあれか?単に家を荒らされたくなかっただけか?
「そうだぞ、とにかく今日は楽しもう!」
クラリイもグラウに賛同する。
「・・・・」
アレンは沈黙で返す。 まぁそうするしかないわな
「じゃあもう一度仕切りなおして!早速調理していきましょうか!」
どうにかその場を盛り上げて凍った空気を溶かそうとする。
「そうですね!僕も手伝いますよ!」
グラウ、お前は座ってろ。
「私も!」
クラリイも座ってろ、さっき手伝えとか言ったがさすがに野武士飯はいらん
「あぁ、皆さん座っていてください!今日は私が調理しますよ!」
俺一人の方がよほどマシなものができるだろうしな。
「・・・俺も手伝うよ」
短く告げたのはアレンだ、こいつ自分でここまで空気凍らせといてよく立候補できたな・・・まぁ彼なりに考えた結果だろうか。
「うん!じゃあお願いしようかな! ところでアレンは料理の経験は・・・?」
「ああ、大丈夫。基本的なものならできると思ってくれていいよ」
こういうところで料理ができることをアピールするのと同時に謙虚さもあらわしてくる。本当に天然なのか疑わしいほどにタラシとして完成した立ち振る舞いを見せてくれるな。
「じゃあまずは湯に通してサラダにつけようか。 アレンは野菜の準備をしておいて、私は肉の方を準備するから」
アレンがうなずくのを確認して俺はオークの死体を解体し始める。
しばらくしてサラダからステーキまで、オークのさまざまな部位がふんだんに使われたフルコースが振舞われ、おなかをいっぱいにした俺たちの間にはいつの間にか先ほどの凍った空気も無く、朗らかな雰囲気が漂っていた。
あぁ、主人公がウザい。早くこいつをメチャクチャにしてやりたいですね!
現在作者の中では主人公がダントツで嫌いです。だからいい思いをさせるのです、その方が後に来る絶望が映えるというものです。
どうでもいいですがバー何とかオークってバースズオークだったんですね、作者も初めて知りました。
ところでバースズって何ですか?
本日のボツ文章 料理パート入れようと思ったけどさすがに小説のもともとの趣旨と脱線しすぎるので没。 それでも書いたものをそのまま消すのはいやだったのでなんとなくあとがきに投下!
サラダとあわせるとなると脂の少ない部位がいいよな・・・モモあたりか?いや、でもオークのモモ肉は硬そうだからやっぱり肩だな。
肩の肉をある程度えぐりだして薄く削いだら湯にくぐらせたら野菜の上に盛り付ける。
次はドレッシング作りか、これはシンプルに酸味と風味の効いたレモンと塩、それとあぶらで整えてやる。 これでサラダは完成だ。




