オークの山にて
衛兵からの聴取もアレンのおかげで無事終わったので、俺は例のオークの山を上っている。
ちなみにグラウは居ない。いや、だって弾除けにもならないくらい弱いし・・・居てもどう考えても邪魔にしかならないしむしろ何で連れて行く必要があるのかわからないんだが?
さて、無駄ごとを考えるのはここまでだな。
そろそろオークの気配が近い。 ってかもう気配でオークが何処にいるかは分かってるんだし魔法で先制攻撃しちゃうか。 オークはここからちょうど前方に2匹、左側に4匹だな。
「我、勇者の名においてすべてを断ち切る剣を欲す。聖剣よ、顕現せよ! 疾風剣 夜霧風!」
まずは前方の2匹に向けて黒い刃を放つ、数秒後ドサリという音が二つ重なって聞こえるのと同時に二つの気配が掻き消えた。
これで俺に存在がばれていると気づいたのか4匹のオークが一斉に突撃してくる。
「ブモオオオオオオオオオ!!!」
雄たけびを上げながら突撃してくるのは仲間に俺の存在を知らせるためだろう。まぁ俺としてはこれ以上移動しなくても敵が来てくれるというのだからこれよりいいことはないのだが。
「疾風剣 夜霧風
疾風剣 旋風」
聖剣を二度振り二種類の風を飛ばす。
夜霧風によって二匹が真っ二つになり旋風でもう二匹はミンチになった。 うえ、グログロしい死体作っちゃった・・・気持ち悪
「っと、さっき仲間呼ばれてたけど増援が来るまではまだ少し時間があるだろうしなぁ・・・まぁ今の内に水でも飲んでおきますか。」
腰に下げた水筒を手に取り口につけようとした瞬間、水筒が真っ二つに切れる。
「・・・驚いた、もしかしてこのオーク共ってゴブリンと共生してんのか?」
思わずつぶやく俺の前には黒い装束を身に纏い短剣を逆手に持つゴブリンの姿があった。 ゴブリンアサシンだ。
「ギィィイ!」
ゴブリンアサシンは距離をとったこと思うと口から何かをこちらに向けて飛ばす、反射的に剣ではじくとキィンという音と共にただの唾にしては固すぎる手ごたえが帰ってきた。おそらく含み針だろう。
「含み針か・・・まだそんなものに頼っているのか」
完全なる初対面のゴブリン相手に俺は一体何を言っているんだ・・・しかも相手は暗殺者なのに
「まぁいいや、疾風剣 かまいたち!」
飛ばした風の刃がゴブリンの腰に下げられたひょうたんを切り裂く。中からは黄色がかった液体だ滴り落ちる。あれは・・・油か?
「ギギギギギイ!ジャァァア!」
今度は真正面から突っ込んでくるか、だったら普通に切り伏せるが・・・どうせまだ何か罠があるだろうし、こっちも少し変り種でいこうか。
「火炎剣 綿花火!」
聖剣を振るうとゴブリンの前で小さな爆発がおこりその爆炎がゴブリンに纏わりついていく。
「ジャギャァアア!? ジギギギギギギギ!」
まぁ、分かっていたことではあるが炎が油に引火してゴブリンを包み込んだ。
「とどめだ、醜く焼け爛れろ。 火炎剣 炎龍斬」
最後は赤熱した剣でゴブリンを介錯してやる。
戦いが終わりふと息をつこうと思ったところで大量のオークの群れが向かってきているのを察知する。
休憩はもう少し先になりそうだ。
2月22日、にゃんにゃんにゃんの日ということでかなり短い短編を投稿しました。良ければ見てやってください。
http://ncode.syosetu.com/n1635dv/




