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群青と空

今回からはリオン視点に戻ります。


―――


「シエルに頼まれた・・・?どういうことだ?一体何を言っている」

 魔族の口から出たあまりにも突飛な話にあきれた風体を装うも内心ではかなり動揺しているのが自分でもよく分かる。


「何を言っているといわれましても、全く言葉のとおりです。 私は死人と話すことが出来ますので」

 当たり前のようにさらりと言い放つ魔族の表情からは嘘偽りといったものは一切感じられなくて何も考えていなければ言葉を鵜呑みにしてしまいそうな、そんな強さがあった。


「死人と話す・・・ それでシエルと話したとでもいうつもりか?まぁ、死人と話すうんぬんはともかくお前がシエルと知り合いだという証明ができれば話しくらいは聞いてやっても良い」

 自分でもおかしなことを言っているのは分かる、そもそも相手は魔族で魔王の部下の可能性だってあるのだ。それでもシエルという名を聞いては相手の言葉をバッサリ切ることもできない。


「そうですね、では今もここにシエル様は居られますのでシエル様のほうからご説明願いましょうか。 お願いします」

 そういうと魔族は瞑想を初める。

しばらくすると何処からともなくシエルの声が聞こえてきた。


『ご主人様!ご主人様!聞こえますか!?』

 あぁ、紛れもなくこれはシエルの・・・


「ああ、聞こえているよ、シエル。ごめんな、俺が不甲斐ないばっかりに・・・ごめんな・・・」

 このシエルとの会話が魔族の仕掛けたわなだという可能性などかけらも考慮せず、今はシエルの声だけに耳を傾ける。

『ご主人様は悪くありませんよ。 それに私は今こうしてご主人様としゃべることが出来ているのですから』

 あぁ、この言葉だけで涙があふれてくる。俺のせいなのに、俺が弱いからシエルは死んでしまったというのに。


「シエル・・・ありがとう。」


『はい。 ・・・ご主人様、私から一つお願いがあります』

 シエルは会話を途切れさせ数瞬の沈黙を挟み新しく言葉を切り出す。


「なんだ?お前の願いなら何でも聞こう。」

 この言葉に偽りは一切なく、シエルが地獄へ落ちろといったならば俺は迷うことなくその場で命を絶っただろう。


『ご主人様、どうかそこの魔族を、アオバを信用しては頂けませんか?』

 シエルの願いは魔族を信用というものだった。 

先ほど魔族はシエルに頼まれて俺を助けることになっているといっていた。つまりシエルのこの願いは俺を案じてのものだろう。


「・・・・分かった。 アオバだったか、とりあえずはお前を信用しておいてやる。 しかし何か一つでも怪しいそぶりを見せてみろ、そのときは容赦なく叩き切る。」


「ありがとうございます。誠心誠意お手伝いさせていただきますね」

『ご主人様、ありがとうございます。私はいつでもご主人様のお側に』


 二人の声が俺に響く頃には既に空は群青色で塗りつぶされていた。

シエルという言葉にはフランス語かなにかで空という意味があった気がします。


何でリオンはアオバに利益とかの話を持ち出さなかったかって?だって前回その話したじゃん?じゃん?じゃん? 同じ話何度もしてるとダルいじゃん?じゃん? というわけで今回はその話の流れはカットさせていただきました。少し流れがおかしかったかもしれませんがそれは作者が眠いからなので気にしないでください。(作者は一体何を言っているのだ?)

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