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俺の名は。  作者: 三文士
2/5

邂逅。

荒れ果てる大地!


舞台はここぉ!


私立 超寵児学園!


関東某所にそびえる、超人達だけが集まるマンモス学園であるぅ!!


ぜぇんかぁいまでのぉ!


俺の名は。は!!?



【前回までのあらすじ】


そんな大した事は起きてない。


前回読んで。


以上!



超寵児学園の校門前に降り立った一人の男。


一見バンカラ風の巨漢。


かつてエロサイト刑事の異名をとっていたという事以外は全くの謎!


果たして、この男は一体!?



「ふう‥」


男はため息ひとつ!まるでこれから起こる厄介ごとを暗に予知しているかの様だぁ!!


その時ぃ!!


「ヒャッーーーーーハアーーーーッ!」


何処からともなく聞こえてくる奇声!


けたたましいエンジン音!!


男が振り向いた先には、7、8名のバイクに跨った男達の姿!


彼らもまた異様!


平成の世にあるまじき風体!!


全員、パステルカラーに染めたモヒカンヘア!


全身、ピアス!タトゥー!チェーン!!


ハードパンクをそのまま体現したかの様な、まさに世紀末然とした様子の若者たちぃ!!


彼らは巨漢を取り囲み、まるで狩りをするオオカミの群れの様に距離を縮めてゆくぅ!!


そして範囲が2メートルまで詰まった時ぃ!バイクが停まったぁ!!


そして、一人のモヒカンが!バイクを降り!


巨漢の元へとやって来た!!


その手には!


無数の釘が打ち込まれたバット!!


息の詰まる様な空気感!


まさに、修羅場の到来を予感させるぅう!!


その時ぃ!


モヒカンオオカミが口を開いた!


モヒカンA「ヒャッーハァーッ!」


巨漢「ムウ‥‥」


A以外にも、周りを取り巻くモヒカン達が!


奇声と不敵な笑みを浮かべ、巨漢をけん制し続ける!!


モヒカンB「グヘへへ」


モヒカンC「シャァーーッ!」


モヒカンD「フォーッ!」


巨漢には解っている!


彼らが何をしようとしているかを!


少なくとも、彼らが友好的な関係を望んではいないという事をぉ!


そしてまた!モヒカンAが口を開いたぁ!!



A「ヒャッーハァーッ!!」


巨漢「‥ウム」


少しだけ。空気が淀む。


一体!彼らの目的は!!!?



A「ヒャッーハァーッ!!」


巨漢「え?」


B「(え?)」


C「(ん?)」


D「(え?)」


沈黙する一同。モヒカンAだけが!姿勢を崩さない!


A「ヒャーッ!(おい!)ハァーッ?(お前ここの新入生か?)」


巨漢「え?」


モヒカン一同「(え?)」


A「ヒャーッ?(どうしたんだぁ?)ハァーッ?(俺たちにビビって声も出ねえのかぁ?)」


巨漢「‥‥」


一同「‥‥」


A「ヒャーッ↗︎ハァーッ↘︎(だんまりじゃあ↗︎解んねえだろうぅ↘︎)」


巨漢&一同「‥‥」


A「ヒャーッハァーッ!!」


巨漢「いや、ちょっと何言ってるかわかんないです」


A「え?」


一同「え?」


巨漢の発言にモヒカンAは困惑し、その困惑に一同が困惑する。


まさに、困惑の連鎖(スパイラル)!!


巨漢「ヒャーッハァーッだけ言われてもわかんないです」


A「‥‥」


一同「‥‥(そらそうよ)」


巨漢「何か用ですか?ちゃんと言ってください」


A「‥‥」


男たちの間に、一瞬気まずい沈黙が流れる。


そして。


A「ここの新入生ですか?」


巨漢「え?」


一同「‥‥(普通にしゃべるんかーーい)」


巨漢「‥いかにも。本日付けで当学園の生徒となった。それが何か?」


巨漢の物言いに、モヒカンオオカミ達の表情に緊張が戻ってきたぁ!!


A「ならお前!学生証を持っているだろ!?ああん?」


B「うへへへへ、校章の入った手帳だよあんだろう?(えーなんだ普通に喋れるじゃん)」


巨漢が懐が分厚い手帳を取り出す!


黒光りしたソレを見て、モヒカン達の目の色が変わるぅ!!


A「そうよ!それよ!!」


B「命が惜しくばソレを寄越せえ!(えーなんでヒャッハァとか言ってたんだろコワッ)」


巨漢「何故コイツを欲しがる?貴様ら、学園の生徒ではないな」


A「俺たちぁここら一帯を縄張りにするウルフ・オブ・ギャングスタ!」


C「超寵児学園の学生証はなあ!外で高く売れるのさ!(Aくん朝フツーに話してたんだけどなあ。なんだろマジで)」


巨漢「学生証をそんな事に‥貴様ら、悪党だな!?」


A「フン!くだらねえ!ここは超寵児学園!力が物言う場所だぜ?」


D「断るってんなら、力ずくで奪うまでよ!(あれー、今日ってセクシーアイドル・マスター・雅ちゃんの握手会じゃなかったっけ?)」


モヒカンオオカミ達と巨漢の間に!


張り詰めた空気が再び流れるぅう!!


今まさに、砂嵐と突風を引き連れて!


死闘が始まろうとしていた!!


巨漢「欲しくば取ってみよ。やれるものならな」


B「命が惜しくねえみてえだな!」


C「俺らウルフを舐めんなよお!」


D「やってやるぜえ!!!」



A「ヒャ‥あ、や、るぜぃ!」


一同「‥‥」


A「おーい!そう言えばお前!どうせ死ぬんだ、最後に名前くらい聞いてやる。お前の名はなんだ!!」


ここで!三たび砂嵐!!


吹き荒れるぅう!!


戦場にぃい!!


巨漢「俺の名。俺の名は‥」


一同「ゴクリ‥‥」


全員が息を飲んだ!!!


巨漢「この西郷輝盛(さいごうてるもり)、悪党に名乗る名などないわぁ!!」


A「え?」


B「え?」


C「え?」


西郷「え?」


D「え?(今日俺がノーパソだって知ったら、みんなどんな顔するんだろうな)」


一同、困惑の連鎖(スパイラル)は続く。



続ける?

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