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食堂に着きました。ここはレストランですか?

さて、食堂に着きました。

実を言うと私、客としてここに入ったことはないのです。

なぜならここは、一般家庭の出身生徒がそうほいほいと通えるところじゃないと事前リサーチで知っていたからです。

まあ奨学生は成績で上位をとったり、賞をとったりすれば、食券みたいなチケットみたいなものが貰えたりするらしいですけど。

ちなみにこの事前リサーチとはなにか、です?勿論我らがアイドル?私の前・妹です。ファンブックに載っていたどうでもいい情報まで妹は覚えておりました。さすがわが妹よ。

まぁ、ぶっちゃけちまえば私は奨学生でもないただの外部生なのです。いわばここの学費も払ってるっちゅーわけで。まぁ、周りが勝手に奨学生だと思っているようではあったですけど、都合いいですし黙認はしてるですね。ちなみに外部受験では合格点ギリギリだったようです。一点のミスもない、外部生でも下位中の下位。それが私、相川さくらなのです。ちなみにテストでは400名中で190位程を目指しているのです。

まぁ、だからして。上位にも入らない私はこの通り静かに(?)学校生活に(いそ)しんでいます。


っと、脱線しちまったです。まー、そーゆー訳で奨学生(びんぼーにん)だと思われているヤツが購買でなくフツーにここで頼んで食べていたら浮くですよね?

だからまぁ、自分で作ったり購買で買ったりしているのですよ。

んにゃ?あぁ、料理出来るの、ですか。ふふふ。どーなのですかね、ふふ。

ちなみに、料理は寮にキッチンがいくつか用意されていたりするので、希望すれば誰でも利用OK なのですよ。でも私の料理ってパッと見は、茶色いのが多いのです。焦げてる風に見せたりと、結構大変なのですよ。だからまぁ、時々は購買で買ってるですね。


...はいです。分かってるですよ。現実逃避はだめなのですね。知ってるですよ。来てしまったものは仕方ないのです。

向き合うですかね、もうそろそろ。


――このムダにお高いメニュー表と。


でもですね~。考えれば考えるほどおかしいのですよ、ここは。メニューだけじゃないのです。


簡単に説明するとですね、まずは...なんで食堂にシャンデリアがぶら下がってるのですかっ!

っちゅーところから始まってですね、最終的には...なんで食堂に生徒会専用室(V.I.P. ルーム)があるのですかっ!てところでたどり着くまでは終わるのです。

それで終わったと思うとですね、後が怖いのです。値段の書かれていないメニュー表。


...これってあれですよね。あの、ムダにお高いお食事。

はぁーっと思いっきり溜め息をつきたい気分なのです。

おまけに聞けばですね、委員会用ルームは権限の高い生徒会と風紀委員の2つに専用であるそうなのです。なんでもお近づきになりたいとのあれやこれで落ち着いて食べれやしない!といったことがないようにある措置らしいのです。それじゃあ入って良かったのかと聞くと、知らんな、駄目に決まっているでしょうが時と場合によりますね、いいんじゃない?、...禁止は、されてない...、大丈夫!さくちゃんは私が守るっ、と言った返事を頂きました。誰がどれを言ったのかはご想像にお任せするのです。

...本当に大丈夫なのか心配になってきたのです。


まぁ、良いですかね。とりあえず今は一般市民としてどうやってここを抜けきるか考えた方がいいですかね。

でもその前に。ひとまず私はツッコミたい。

―この、ボンボンがっ!何様だからこんな一般家庭では想像もつかないことしてるですか!

...あぁ、政治家や大企業のご子息・ご息女も多数集まり、跡取りさん達の宝庫である、清蘭学園の中でも血統高い者の多い生徒会役員様でしたですね!


格差社会に泣いて良いですか?


前世の暮らしとの雲泥の差に私物凄い疲れが押し寄せるのは何故なんでしょうか。


本日何度目になるのやら。

はあ、と私は溜め息をつく。




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