押す前から引いてどうする
エレナ・バーミリオンの婚約が解消された。
相手はハルト・フォンヴィア。伯爵家の長男だった。
いずれエレナは伯爵家に嫁入り予定であったのだが、その予定はちょっとだけ崩れた。
新たなエレナの婚約者はライル・フォンヴィア。
ハルトの弟、つまりは伯爵家の次男である。
三つ年上のハルトではなく一つ年上のライルの方が年齢的には釣り合っているのでエレナとしては特に困るでもない。
結果的に伯爵家に嫁入りする事に変わりはない。
本来の予定が崩れたと言ってもそれは相手が変わっただけだった。
どうしてそうなったか。
ハルトがやらかしたから……と言ってしまえばそれまでだ。
フォンヴィア家にはもう一人、長女がいる。
エレナより一つ年下の少女、ミリルだ。
ミリルは自室で療養している、と聞いてはいた。
けれどそれ以上詳しくは言われなかったので、病弱なのかしら……とエレナは勝手に思っていた。
直接顔を合わせる機会もなかったのだ。
もう少し良くなったら紹介するよ、と言われていたのでそこまで深く気にする事もなかった。
病弱であるのなら無理をして会う機会を作ってもミリルの負担にしかならないだろうし、エレナだって今すぐ会わせてだなんて言うつもりもない。無理をさせて体調が悪化した、なんて事になったらと考えると、エレナだって無理をさせたいわけではないのだ。
婚約を決めたのは両家の親であり、エレナとハルトではない。釣書に書かれている事だけで全てを知ったと思うのは大きな間違いであるので、エレナはハルトと関わって彼がどういう人であるのか、また歩み寄っていけそうかどうかを見定める――というのも大仰な言い方だが、ともあれいずれは結婚し夫婦となるのだから……と相手の事を知ろうとしたし、自分の事も知ってほしいと思っていた。
ハルトもそれに対して否定的な事はなかった。まぁ当然だろう。
密かに恋人がいるだとか、そういった事があったのならハルトもエレナとそう関わろうとしなかったかもしれないが、そうではなかったのだから。
けれども約束し会う日が決まっていても、直前で行けなくなった、という連絡が来るようになってしまった。
毎回ではないが、三回か四回に一度くらいの割合でお断りされる。
どちらかが相手の屋敷まで行くような時は大抵茶を飲みながら語らうだけで終わるけれど、そうではなく街に出かけようという時、待ち合わせ場所としていくつかのスポットがあるのだが、そういったところでエレナが待っている時にフォンヴィア家の使用人がやって来て、ハルト様の都合がつかなくなりまして……ととても申し訳なさそうに本日の予定はキャンセルで……となるのだ。
折角おめかししたのにそれを見せる相手が欠席、という事実に最初こそエレナも少しばかりしょんぼりした。
前日に明日はどんな服を着ていこうかだとか、この服にこっちのアクセサリーとこれならどっちがいいかしらだとか。
そういう感じで悩みながらも当日に今の自分ができる全力のオシャレ。
折角なら可愛いと思われたいし、綺麗だなんて言われてみたい。
一応ハルトも紳士として褒めてはくれる。
くれるけれども、本心から言っているのかエレナには判別がつかなかったのだ。
もう少し付き合いが長くなればそのあたりもわかるようになるのかもしれないが、社交辞令にしか思えない時点で、だったら相手がその社交辞令をするっと言えないくらい度肝を抜いてやろうと――令嬢の考えとしてはどうかと思うが――ともあれ、彼女は自身の外見を磨く事に妥協はしなかった。
けれどもそんな、今回は会心の出来! と思った時に限って。
待ち合わせ場所でそわそわしながらハルトを待っている時に限って。
ハルト本人が来れないと、使用人が申し訳なさそうに伝えにやってくるのだ。
一体どうして。
そんな風に思うのも当然の流れだった。
そこで言われたのが、ミリルの名だ。
どうにも彼女の調子が良くなくて、それを心配したハルトが付き添っているのだとか。
最初は妹思いなのね、とエレナも思った。
家族を心配する事に文句など言えるはずがない。
けれどもデートがそのせいで何度も中止する事になってしまうので、エレナは内心でもやもやするものを抱えていたのだ。
それでも毎回ではない。
次に会った時には前回の事を詫びられるし、次に会うまでの期間が開くようなら手紙だって届けられた。
市井に出回っている娯楽小説の中に、病弱な妹や従姉妹、幼馴染を優先して婚約者を蔑ろにする男、なんてものが出てくる作品もあるのだが、その作品に出てくる男は大体毎回デートをすっぽかし、謝罪も軽かったりしなかったり。
それどころか手紙のやり取りも最初の頃と比べて適当になって最終的にはなくなったりしているし、すっぽかしたデートの埋め合わせは次に、なんて言いながらその次が永遠にこなかったり。
それと比べればハルトはそこまでではないものだから、ちょっとだけもやもやした気持ちがあっても、流石にここまでやられてないし、まぁ常識の範囲内くらいの頻度での中止だし……とエレナはまだ見ぬ将来義妹になるであろうミリルに対しても悪く思わないようにしていたのだ。
ところがそんなエレナ宛にある日手紙が届けられた。
差出人はミリル・フォンヴィア。
直接顔を合わせた事もないハルトの妹直々の手紙、という事に一体何事かとエレナは封筒を手に開けるまでしばしの時間を要した。
頭の中で娯楽小説の、貴方なんかにお兄様は過ぎた相手よ、だとか、貴方よりも私の方が大事にされているの、だとかのセリフが思い起こされる。
どうしましょう、もしこの手紙の内容がそういったものであったなら……
なんて思うと中々封を開けられない。
それでもいつまでも中を確認しないままというわけにもいかない、と思いエレナは気合を入れて「えいやっ」とばかりに封を切ったのだ。
手紙の内容は、ハルトとの結婚はやめたほうがいいというものだった。
ひぇっ、娯楽小説みたいな展開がまさか自分の身に……!? と慄いたエレナだが、しかし違う点は。
ミリルは決してハルトに恋慕を抱いているだとか、エレナに嫉妬してだとか、はたまた二人の仲を邪魔してやろうという気持ちではないという事だ。
手紙は初っ端からそんな内容だったけれど、その次にはご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません、というような謝罪が始まり、そこからハルトと結婚しない方がいい理由について書かれていたのだ。
直接会った事も言葉を交わした事もない相手の言い分を全て信じろとは言いません、と前置かれていたけれど、読み進めていくうちにエレナはミリルを信用できる相手だと判断した。
ミリルがエレナの前に出てこなかったのを、ハルトは身体が弱いからと言っていたが実際は違う。
ミリルは事故に巻き込まれ怪我をしていたのだ。
そのせいで自分で動く事がままならない。折れた骨はくっついたものの、今はリハビリ真っ最中なのだとか。
自室の中で移動するだけで精一杯で、自宅だというのに部屋の外に出てまで動けるまでに回復していないから部屋の中にいるだけ。
病弱というわけではないのだと、手紙には書かれていた。
ミリルが巻き込まれた事故は、馬車が横転したものだという。
そしてその事故はエレナにも覚えがあった。
確か巻き込まれた方がいた……と思い返して、それがミリルであったと知る。
ちなみに、妹が心配だからだとか、心細いだろうから一緒にいてやりたいだとか。
そんな言葉で今まで何度かエレナとの逢瀬をキャンセルしていたハルトではあったけれど。
ミリルの手紙ではそうやって予定を断ったくせに、しかし実際ミリルの所に兄は来てすらいないのだと暴露されている。
これにはエレナも「えっ!?」と思わず声を上げてしまった。
妹の体調が思わしくなくて……と心配している風だったのに、実際は妹をダシにして看病すらしていないと聞かされれば、じゃあそれを理由に断った当日本当は何をしていたの!? と思うのも無理のない話で。
もしかして……他に想う相手がいるとか……!?
なんて想像をしてしまうのも当然と言えるだろう。
だがしかし実際は友人たちと遊び歩いている程度なのだともミリルは暴露していた。
結婚した後は気軽に友人たちと遊び歩く事もできなくなるから、なんて言ってハルトはエレナではなく友人たちを優先した。
友人たちはハルトとエレナの逢瀬の日を狙って誘ったりはしていない。
暇なら一緒にどうだ? という誘いこそしたが、予定があれば断ってくれて構わない、くらいの軽いもので婚約者を蔑ろにしてまで俺たちとの友情を貫け、なんて無茶は決して言っていなかった。
ハルトの友人たちはどうやらハルトが本来デートする日であるというのを知らず、普通にその日は予定がなくて暇をしていたから参加したと思っている。
なのでそちらに怒りを向けるのは流石に可哀そうなのでやめて差し上げて下さいね、とまで書かれていた。
お怒りは全て兄に、とまで綴られてしまえば、八つ当たりのようにハルトの友人に怒りを向けるわけにもいかない。
そもそもの話、ミリルは自室からほとんど出ていないので自室の外で起きている出来事も知らない……とハルトは思っているようである。だからこそ軽率に自分をダシにしているのだ。
だがミリルは元々活発な娘であり、然るべき場所では淑女として振る舞うけれどそうでないところではお転婆である自覚もあった。
足の骨が折れて好き勝手動けない、という事実は苦痛であり暇を持て余しており、故にミリルは侍女たちに命じて様々な話を求めた。
結果として、兄が自分を利用しているという事実に気付けたのだが。
幸いだったのは、兄がデートをすっぽかして向かった先が同性の友人たちのところである、という点だけだろうか。もしこれで恋人などを他に作ってそちらに行っていたのなら、知らぬ間に浮気の片棒を担ぐ事になっていたのだ。
確かにそうなっていたのなら、エレナの怒りはハルトだけではなく共犯者となっていたミリルにも向けられただろうし、フォンヴィア家と縁を繋ぐ事そのものに忌避感を抱いた事だろう。
ところどころに怒りが滲んだ文字を読み進めて。
こんなロクデナシとの婚約はやめた方がいい、と。
ミリルは本気でエレナの事を案じていたのである。
友人を優先するだけならまぁ、やり方はともあれ婚約を無かった事にする、というのは行き過ぎな気もした。
だがミリルは使用人などを使い、どうしてわざわざデートを当日になってすっぽかす真似をしているのかを探らせたのだ。
実際にエレナの元に行き、本日ハルト様はこれなくなりました……なんて連絡をさせられていた使用人などは、ミリルの名を出して嘘まで吐かされているのだ。いざという時、その責任を全てかぶせられるかもしれない……と思っていたからかミリルの協力要請にあっさりと従った。
(あら、確かに連絡をしてきた方々の表情はなんというか……暗い感じがしましたけれど、あれはミリルさんの体調が思った以上に悪化した心配から、だとばかり思っていたわ。でも実際は違ったのね)
友人を優先しただけ、ならばまだしも、わざわざデートの日にまでそうしている理由をそれとなく聞き出したところ、ハルトはどうやらこれを恋愛の駆け引きの一つだと思っているらしい。
他国のことわざに押して駄目なら引いてみろ、というのがあるのをエレナも知ってはいる。
恐らくハルトはそのつもりでやっているのだと、ミリルの手紙にも書かれていた。
(……押して駄目なら、というか、まず駄目になるまで押された事もないような……?
その状況で引くとなると、それって普通に距離を取りたい、という意味に受け取られるのでは……?)
熱烈な愛の告白でもされた後でのそれならまだしも、別にそこまでの事はされてもいないし言われてもいない。エレナとハルトの関係はあくまでも親が決めた婚約者であり、お互いにまだ距離感を探り合いながら模索している……婚約者という言葉を取り払ってしまえば、友人以上恋人未満といったものだろうか。
いや、それ以前にまだ友人と呼ぶのもどうかと思うかもしれない。仲が悪いわけではないが、何かあった時に真っ先に心の内を打ち明けようとするような、そこまでの関係でもないのだ。
エレナが一番仲のいい友人を述べろと言われれば同性の友人が浮かぶし、異性で仲のいい相手は誰? と聞かれれば弟か従兄弟の名が挙がるだろう。
ハルトとだって結婚して長い年月を共に過ごしていくうちにその枠組みに入ったかもしれない。
しれないが、今はまだそこまでではなかった。
手紙を読みながらエレナは若干混乱した。
(つまり、引いた事によって私が迫るというか、気に掛けるというか……ともあれそういう風にしたかった、という事になりますわ、よ、ね……?
いえ、でも、妹の体調が悪いから、という理由で予定を当日キャンセルされても私だって別に腹を立てたりはしませんし、毎回の事でもありませんでしたし……
勿論、娯楽小説にありそうな話を想像してもしかしたら……なんて考えもチラッとは出ましたけれど、でもそこまででもありませんでしたもの。
勝手に勘繰ってハルト様の事をもう知らない! なんて思う程でもなかったというか……ハルト様との仲をぶち壊そうとしているのねあのブラコン、とか思う程でもなかったし……)
考えてもハッキリとした答えのようなものは出てこない。
当然だろう。ハルトのやった事に対してどうして彼がこうしたのかなんて、理解しているのは実行したハルトだけだ。エレナが頑張ってハルトの内心を想像したとしても、それが正解であるとは限らないのだ。
ただ、まぁ。
未だ顔を合わせた事もない婚約者の妹からこの兄は駄目だ、と思われ手紙で婚約を見直した方がいい、とまで言われているのだ。
ハルトがやっている事は嘘をついてデートを何回かに一回の割合でキャンセルしているだけではある。
あるけれど、これと同じノリで結婚後も同じような事をやられたら堪ったものではない。
息抜きに街にお忍びで遊びに出かけるにしても場所によってはとんでもなく面倒事に巻き込まれる可能性だってあるし、今回は友人と遊びに出かけているだけで済んでいるが、結婚後にこっそり愛人を作るような事になったとしても問題である。
愛人に関しては作るだけなら別にどこの家でもやっていると言われているけれど、しかし作り方と関係の築き方次第ではお家騒動に発展する事もあり得るのだ。
愛人を作って泥沼の修羅場になるのも面倒ではあるけれど、もし下手に身分が上の方々に失礼な事をやらかして、エレナの知らぬ間に連座で処罰を……なんて事にもなりかねない。
いや、流石にそこまではいかないと信じたいけれども。
時と場合によっては嘘を吐く事だってあるだろう。それもエレナとしてはわかってはいる。
いるけれど……こんなしょうもない嘘を軽率に吐く人が、エレナ以外にもやらかしていないと果たして言えるだろうか?
友達と遊んでるだけで済んでいる今はまだしも、なんというかいつか、どうしようもないレベルの……それこそ借金だとか、そういうバレた時点で色々と大変な事になりそうな嘘を吐かないと言い切れるだろうか?
人間時と場合によって嘘を吐かなければならない場面というのは存在するけれど。
しかしこんな風に気軽に嘘を吐く事をなんとも思っていない相手と、信頼関係を築けるかという話である。
(というか、今後ハルト様の言葉が本当か嘘か、どちらなのかと考えるようになるかもしれないと思うと……今から面倒ですわね)
ともあれエレナは手紙を最後まできっちり読んだ時点で、その手紙を手に両親の元へと向かった。
婚約者としてのデートだって別にハルトの自由時間の全てを、というわけではないのだ。
お互い、自分の時間や友人との時間を大切にしていくつもりではあった。
だからデートだってお互いの予定をすり合わせた上での事だったのに。
当日やっぱり気分が乗らなくなった、とか、そういう事だってあるだろうとはエレナだってわからないでもないけれど。
(でもやっぱり嘘の吐き方がよくないわ)
やっぱり今日デートに行きたくないなぁ、と思ったとしても、妹をダシにして他者に迷惑がかかる吐き方はよろしくない。それなら自分の体調が悪くなった事にしておいた方がまだマシである。
その後友人たちと遊び歩いているのを目撃されて嘘がバレたとしても、その場合は嘘を吐いた自分だけの責任になるが、ミリルをダシにした事で彼女まで巻き込まれる形となっているのだ。
結婚後にエレナの与り知らぬところでエレナをダシに嘘を吐かれるような事になったら、を考えると。
(うん、なんだか途端に無理になってきたわ!
今まで平気だったのになんだか途端に生理的に無理!)
幼い頃は虫に恐怖する事もなかったのに、成長してから虫が苦手になった時のような。
そんな感情を抱きつつ両親と話をすれば、すぐに解消というわけにはいかないけれど……と、少しだけハルトを泳がせる事にした。
妹のミリルがエレナに手紙で暴露した事に気付くかどうかは知らないが、今後の態度を改めるようならまだしも定期的に嘘を吐き続けてそれが当たり前になられるのは問題がある。
そうしてそのまま様子を見た結果、ミリルの体調が悪くて……という理由でデートをドタキャンし、挙句友人たちと遊ぶべく街に繰り出す姿が目撃されてしまったので。
両家で話し合った結果、ハルトとの婚約を解消しライルとの婚約が結ばれたのである。
何かあった時の予備として育てられていたライルがこれから家を継ぐ事になったとしても、そう慌てる程の事もない。むしろライルは兄のいい加減な部分を昔から見ていた事もあって、いつかこうなると思っていた……というような態度ですらあった。
兄に家を継がせてもなんだかいずれしょうもない理由で傾けそう。
そんな風に思われていたのである。
エレナとのデートを嘘を吐いてすっぽかしただけ、であれば婚約の解消なんて事にはならなかったのだけれど。
しかし身内から「アレは駄目だ」と思われているのだ。
両親の前では上手く取り繕っていたようだが、弟と妹の目から見てのアウト判定。更に嘘を吐いてデートをキャンセルした際、エレナに使いの者を寄こした事で使用人まで巻き込んでいる。
むしろライルとミリル、二人からハルトの駄目な部分をこれでもかと出された事で、両親も流石にこれはなぁ……となった事で婚約はすんなりと解消となったくらいだ。
互いの領地の事業やらその他諸々、婚姻関係でもって結びついた方が色々と利点があるから婚姻はする必要があったため、エレナの婚約者がライルになった――と、これが一連の流れである。
ちなみに、後継者の座から降ろされたハルトはその後他家への婿入りをする形となったし、そちらでは肩身の狭い思いをするし窮屈な生活になるかもしれないが、そこは自業自得である。
エレナとライルは案外すんなりと意気投合した。
そこに怪我が治りかけたミリルも加わる事もあったが、エレナはライル以上にミリルと気が合ったのでエレナがフォンヴィア家に出向いた時は、三人で話をする事も度々あった。
あまりにも馴染みすぎてむしろ姉妹の家に自分が婿入りするのではないか、とはライルの言だ。
それくらいエレナとミリルの仲は良好だった。
なのでさらに数年後、ミリルが嫁入りするとなった時には「おねえさまと離れたくありません!」と駄々をこねるミリルがいたとかいないとか……
ともあれ、危うく両家の関係に亀裂が生じるかもしれなかった一件はこうして幕を閉じたのであった。
利用された使用人は弱みを握られてた挙句余計な事を言ったらクビにすると脅されていたので両親への報告はできませんでした。次期当主にそうまで言われたらそれでも反旗を翻すのって難しいですよね(´・ω・`)
次回短編予告
幼馴染の男女。病床に臥した女。
女は男に看病に来てほしいと願ったが……
次回 幼馴染とはいうものの
幼馴染だから特別というわけじゃない。




