クマ駆除反対など「過度な動物保護」をしたい方は「ココまで」やるべき
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
毎年恒例の「今年の漢字1字」が12月12日に京都・清水寺で発表され、「熊」が選ばれました。
それほど東北や北海道などでは被害が深刻で報道も多かったからだと思うのですが、
今回は「クマ駆除反対者に対するメッセージ」を出していこうと思います。
◇クマ問題は「年中あり得る」様相に
何か過激なタイトルですね……。
そもそも気になったんですけど、どうしてクマさんは依然として冬眠していないんですか?
特に北海道や東北は雪が積もりつつあると思うんですけど……。
そもそもの話としてクマは寒さに弱いから冬眠しているのではなく、
「餌が無くなった」
と思っていたから冬眠していたのです。
クマは非常に学習能力が高いので農作物や生ゴミなど「人里に下りれば餌を得られる」と分かれば、
「冬眠する必要が無くなる」
のです。
このためにクマ被害問題と言うのは「ほぼ年間を通じての問題」になりつつあるということです。
◇クマを駆除しなくてはいけない理由
むしろ冬になるとクマさんは山からは餌が無くなるので、人里に餌があると分かれば余計に下りてきそうですね……。
ハンターなどの人員不足のあまり自衛隊の出動まで至った秋田県では、
TBS NEWS DIG 11月29日の
『クマの目撃相次ぐ秋田市 影響は経済にも…商店街には客が激減「忘年会の問い合わせすらない まるでコロナ禍」 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2316412?display=1
という記事から一部引用させていただくと、
『「売上は去年に比べて、半分以下。常連さんもまったく来なくなりました」。川反で飲食店を営む高西千治さんは、そう漏らして深い溜息をついた。客足が落ち始めたのは10月、クマの目撃情報が急増してからだという。特に平日の夜の落ち込みが顕著で、「物価高で経営が苦しいなか、クマでさらに追い打ちをかけられている」と語った。
例年この時期は忘年会の予約が埋まり始めるが、今年は問い合わせすらなく、「店はコロナ禍の頃とほぼ同じ状況だ」と肩を落とした。このまま12月も街中にクマが出るようなら厳しいとしつつ、「クマは災害だ」と強調した。』
とあり、地元のお客さんすらも「外出自主規制」と言う状況になりコロナ渦の緊急事態宣言と同等の状況になっているそうです。
このために秋田の経済活動にすら大きく影響が出ているのです
この状況下だとクマさんが駆除されてもやむを得ないと思うんですけど、反対の意見は多いのですか?
25年7月に北海道福島町でのヒグマ駆除を巡っては北海道庁と町役場に200件以上の苦情が寄せられたそうです。
朝日新聞の25年10月30日の『クマ駆除、抗議電話が激減した自治体も 担当者「去年までとは違う」』https://www.asahi.com/articles/ASTBZ23HYTBZUNHB00YM.html
という記事から一部引用させていただきますと、
『県庁所在地の秋田市でも、JR秋田駅から西に500メートルという市の中心部にある千秋公園にクマが出没して公園が閉鎖されるなど混乱が続く。秋田市農地森林整備課の担当者は「統計は取っていないが、体感的には抗議は少し減った感じがする。ただ、駆除のニュースが流れると今も抗議は殺到する」と話す。
県自然保護課によると「数字は公表していないが、駆除が全国ニュースになるといつもと同じ形で意見が寄せられる」という。担当者は「人間の安全が第一の考えで、やむを得ず行っていると毎回説明している。これでご理解を頂くしかない」と話す。』
と少しは減っているものの駆除のニュースのたびに抗議の電話は来るそうです。
クマさんの被害は筆者さんの過去の分析によると
1 シカの増加に伴い殺処分しきれずに埋めたのをクマが掘り起こして食べて肉の味を覚えてしまったこと(本来はドングリなどの木の実が主食)。
2 都市計画や高齢化で山と人里が曖昧になったこと(緩衝地帯が無くなる)。
3 太陽光パネルのために山を切り開いてしまったこと。
4 クマの食べられる広葉樹林を伐採して針葉樹を植えてしまったこと。
の4点を挙げられていましたね。
ほとんどが人為的な理由ばかりなのでクマを殺したくないという気持ちというのも理解できなくはないと思うんですけど……。
「人がクマの居場所を無くさせたのだから因果応報だ」と言うご意見がありますけど、
国の政策によって都市計画によって山と人里が曖昧になったり、太陽光パネルが山に敷き詰めることを許可したり、クマの餌になる実をつける広葉樹伐採して餌にならない針葉樹を植えてしまったわけですからね。
「人類」や「日本人」と言う大きなくくり意味では一緒かもしれませんけど、政策決定と関係のない地元住民に被害が真っ先に及ぶことを放置するのは筋違いな気がします。
そのために地元の方がクマ被害に怯えて生活したり、経済的な打撃を受けるような事態と言うのは避けなければなりません。
田舎であればあるほど「その土地を守る」という役割もありますから容易には引っ越しも出来ないでしょうしね……。
でも、クマさんを山奥に放してあげるということは出来ないのでしょうか?
ただ、先ほど抗議が殺到したとお伝えしました北海道福島町で25年7月で駆除されたクマは、新聞配達中の男性を襲って死亡させる事件を起こしました。
しかもそのクマはDNA検査の結果、4年前にも町内で女性を死亡させた個体と断定されています。
このように以前人的被害を与えたクマがまた戻ってきてしまう事例がある以上、「山に帰す」と言う選択を取ることは難しいです。
クマにとって全く土地勘の無い場所に放してしまえば生態系が変わるなど別の問題も発生しかねないので状況は複雑です。
僕はむしろ動物が大好きな人間でして、餌やりが認められている場所で餌を食べさせてあげることに癒されるタイプです。
冷淡だから「駆除をしろ」と申し上げているのではなく、涙を流しながらの苦渋の決断であり、新たなリスクや負担も考えれば「駆除もやむなし」と言うのが僕の感想なのです。
人間の生み出した原因のせいで人間に駆除されるだなんて本当にいたたまれないですね……。
◇言論は自由だが発信には責任を持つべき
さて、ここまでクマ駆除の必要性について述べてきましたが、それでもなお「クマを駆除するの反対!」と言う方がいらっしゃると思うんです。
そういう方に向けて発信していこうと思います。
でもそうやって意見を封じるのはどうかと思うんですよ。言論の自由に反しませんか?
僕は言論の自由と言えど「責任」と言うのが常に付きまとうと思っています。
他人を危険に曝しながら自らは安全地帯から責任を伴わない発言と言うのはフェアであるとは言えないでしょう。
と言うのも、「抗議の電話」のほとんどは「クマ被害の起きていない県外」であることも分かっています。
つまりほとんどが「住んでいる当事者の意見ではない」ということです。
無責任に県外の方が意見を述べるというのはクマの脅威に曝されている方の権利や自由を侵害しているとも受け取れるわけです。
ちなみに僕は常に批判や反対のご意見が来る覚悟で色々と調べて多角的な視点から検証し、総合的に判断をして発信をしている感じです。
確かに、自身やその家族がクマさんに襲われても同じように「駆除するな!」と強気の発言ができるかどうかと言う視点はありますよね……。
具体的にどのようなことが「駆除するなの発言の責任」と言うことになるんですか?
「クマを駆除するな」と意見を発信する方の責任の取り方としては、
「駆除しない代わりに私が管理します」か最低でも「動物園などが引き受けて下さい、餌代は私が出します」又は「山奥に放して人的被害が出たら被害者・遺族への補償は私が行います」ぐらいの気概を見せて欲しいところです。
そうでなければただ単に自らの都合や感情を振りかざしただけの「カスタマーハラスメント」になっているだけだと思います。
そして、それだけの責任を負わ無くてはいけないほど、クマ被害の現地の人たちは困っていると思うんです。
確かにそこまでしてまでクマさんを殺さないでくれと言う方はあまりいないような気がしますね……。
ましてやクマ被害が季節を問わず発生し、過去最悪を更新し続けて地域経済にも悪影響を与えている状況ですからね。
この状況下で自らの動物愛護の感情だけをそんなにも優先して良いものか? もう一度考え直していただければと思います。
今回はクマが「今年の漢字1文字」になったということもあり、改めて解説させていただきました。
今後もこのような社会問題について個人的な意見を述べていこうと思いますのでどうぞご覧ください。




