3話 開眼 固有魔法
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4歳になった。
親に隠れながら1日中魔法を練習しているため、応用魔法はすべて無詠唱でつかえるようになった。
親には商人の勉強をしているように見えたらしく、食卓で
「商人は知識だけではだめだ。現在の情報をいち早く察知する能力が1番大切なのだ」
「そうだぞジャック、俺みたいに外で今の状況はどんななのか見てくるべきだぜ」
「そうですね、母様明日買い物ついてっていいですか」
「いいですよ。ロベルト、明日は妹のミーシャを見ていてください」
「ミーシャ兄に見られてる。」
俺は買い物なんか行きたくない。だが俺が魔法の勉強をしていることはばれてないみたいだ。
たぶん父様と兄さんは商人の勉強関係なく家に引きこもってる俺を外に出したかったのだろう。
ここは商人の勉強をしているふりをして買い物に行くしかなかった。
家から5分ほどしたところの市場に来た。
「とても大きいですね。」
「ここはハーレント領の貿易都市ハンドレスタですよ。この国で一番大きい市場があるんです。」
「はは、そうでしたね。」
商人の勉強してないことばれなくてよかった
俺はその後商品の値段を注意深く見てうなずくことを繰り返し、なんとかその場を乗り切った。
「ジャック、外はどうだった」
「市場が想像以上に広くて驚きましたね。勉強だけではだめだと痛感しました」
「楽しかったか」
「楽しかったより疲れましたね。」
兄さんは2回に一度母様と買い物に行く。ただ母様が好きなだけだと思っていたが、違うのかもしれない。6歳ばなれた知性を感じる。まあ毎日商人の勉強をしていることになっている俺も4歳ばなれの知性と思われているのかもしれない。
5歳になった。
父様と教会に固有魔法を授かりに行く。
「固有魔法が使えるのがそんなに嬉しいのか。」
「はい、嬉しいです。」
うれしいなんてもんじゃない。ようやく自動魔法が手に入る。転生前も含め7年間俺が渇望していた魔法だ。ようやく俺はチートなろうに一歩近づくのだ。自然と笑みが出てしまう。
教会につくと3人の子供が神の像の前で祈っていた。俺も右側に正座で座り祈った。
「10分後に神から固有魔法を授かるでしょう。」
興奮で足がしびれるなんて気にならなかった。
「~あなたは自動魔法です~」
頭の中に直接流れてきた。
目を開くと教会の人が左の子供の前にたっていた。
「あなたの魔法はなんですか」
「水魔法でした」
「あなたの魔法はなんですか」
「重力魔法でした」
この形式なら自分の魔法を偽れるじゃん。
「あなたの魔法はなんですか」
「闇魔法でした」
「あなたの魔法はなんですか」
「土魔法でした」
「外で実際に魔法を使ってみましょう」
なるほどここで授かった魔法が本当かどうか確かめるのか。だが俺は無詠唱で土魔法が使える。
右のドアから出たため俺が1番最初に魔法を使うことになった。
「あの的に向かって撃ってください」
本気で撃ったら的を貫通してあの壁を壊してしまう。的を壊す程度の力で魔法を撃った
「ストーンキャノン」
予想通り壁に届かず、的を壊した。大人が驚いていた。
「じゃっじゃああっちの的に向かって撃ってください」
全員の魔法は俺が最初に使った時よりはできていたが、飛ばせてはなかった。
「土魔法の人と闇魔法の人は来てください」
流石に俺が応用魔法を使ったことがバレたか。
「お名前はなんですか」
「ジャック・ブラウンです」
「リヒト・ハイターです」
「まずジャックくん、初めてで的に当てるどころか壊すなんてあなたの魔法の天才です。
リヒトくん、闇魔法は魔法の中で上位の魔法です。あなたたちがよろしければ明日も教会に来てください。
基本魔法の防御魔法と探知魔法を教えましょう。」
さっき探知魔法でジャックくんとリヒトくんの魔力量を見たがリヒトくんは普通だがジャックくんの魔力量はもう普通の魔術師と同じぐらいある。ジャックくんは本当に逸材だ。
「ありがとうございます」
2人は声が重なったためか見つめあい照れた。
基本魔法の防御魔法と探知魔法が使えれば、自動魔法と組み合わせて寝込みを襲われた事を探知魔法で気づき、防御魔法を使い、攻撃を防ぎ
「殺気を出し過ぎだぜ!!」
というムーブができるかもしれない。
そう思った俺は家で自動魔法を練習した。
解説➕設定
ストーンキャノンは丸い土の塊を飛ばす魔法(ストーンキャノンと言う必要はない)
魔力は見た目では判断できる限界があり、例魔力小 見える量小 魔力大 見える量大
魔力特大 見える量大