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中二病は異世界では役に立つようです  作者: アイス
ランレスト魔法学校編
18/29

18話 変化

遅れてすいません

いつも通りの起床、いつも通りの食堂、いつも通りの朝食、いつも通りの登校。いつもと違うのは気持ちだけ。だがそれが俺の見る世界を一変させているのだ。鈍い木の音がする起床、雑音が鳴り響く食堂、TKGと比べても見劣りする朝食、風が邪魔する30分の登校が、光が目に刺さる起床、穏やかな話し声が聞こえる食堂、前世より豪華な朝食、風が涼しい5分の登校になった。


学校がきれいに見えると思っていたら、

「お、おはよう」

これはいつもと違うことだ。ほとんど人と話さない俺が挨拶をされたのだ。しかもそれは金髪の少女ミリスだ。

「おはよう。元気になったみたいだね」

「お陰様で、昨日はありがとうございます」

「どういたしまして」

、、、

ミリスは歩く速度を上げた。

俺は歩く速度を少し落とした。

ちょっとずつでいいんだ。ヒロイン枠といっても色々な形がある。最初から仲良しじゃなくたっていい。

好きな人に話しかける事はとても勇気のいる行動だ。少しずつでいい。だが着実にヒロインにしていこう。ただし、俺に告白だけはするなよ。それをするとヒロインを3人取りづらくなる。気をつけてくれよ。後のヒロインたち。


生活が大きく変わることなく夏になった。

そろそろ覚えることが多くなってきたので、ノートが欲しくなってきた。だがこの世界の紙は前世と比べずとも値段が高い。大体B4くらいの紙が一枚銀貨1枚だ。一般的な暮らし一ヶ月に銀貨1.2枚と考えると俺では手が出せない、と言う訳ではない。俺はこの学校に来る前に父様から大銀貨を5枚も貰っている。寮生活をしていれば生活費はかからないので、俺は大銀貨5枚をそのまま持っている。買えなくはない。ただこの後急に金が必要になることを考えて使いたくない。

そうだ、作ればいいんだ。

異世界に行った時のために、マヨネーズ、紙の作り方を覚えている。紙の材料になる植物を採ってこよう。


まず植物を水酸化ナトリウムで、、、水酸化ナトリウムがない。いやまだ焦るな。水酸化ナトリウムはナトリウムを水に溶かせば、、ナトリウムがない。

どうしよう、、、うん、買うか。

まぁ自分で作った紙が粗悪品になっただろうし買うのが一番だ。明日放課後に買いに行こう。


久しぶりに学校の外に出た。異世界の町並みは良い。レトロチックな石造りの家、木材感が強いドアや窓、完全に透き通らないガラス。何度見ても良い。

紙以外に情報を記録する物はないのだろうか。壁に書いたら後々怒られるだろう。石板を魔法で作ってそこに記録しても良いがスペースが足りない。魔法を使って何とかできないだろうか。

あ、良い方法思い付いた。

紙を買わず帰路に就いた。


その方法はこうだ。

1 石板を作り、そこに記録したい事を書く。

2 1を一つの魔法と考え自動魔法に魔法情報1として設定する。

これを繰り返せば紙を使わず記録することができる。

自動魔法選んで良かった。正直今まで闇魔法にすれば良かった、と思っていたがその思いも無くなりそうだ。


数日後のホームルーム

いつも通りミリスと少し会話をしてから席に着いた。

「明日はダンジョン探索です。まぁ探索と言っても見学ですが、動きやすい服装で来てください」

ダンジョン、前世の知識では異世界によって色々と設定が変わる謎多き場所。見学らしいから大丈夫だろう。












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