14話 校長の実力
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炸裂弾は衝撃が加わった瞬間に爆発する。魔剣士が魔法を打ち消すために炸裂弾を切るだろう。その瞬間に爆発する。
魔剣士は火を打ち消したあとすぐに炸裂弾に切りかかった。剣が1つ目の炸裂弾に当たった瞬間爆発した。剣に当たった爆発も打ち消されたが、爆風で他の炸裂弾が爆発した。
「なっ」
弾け飛んだ土の破片が魔剣士に当たった。
「隙を見せたな」
校長の土のスピアが魔剣士の右太ももを貫いた。
「がぁ」
魔剣士が後ろに下がり脚に刺さったスピアを魔剣で消した。
「逃がさないぞ。ここは闘技場だ。殺した後、お前のことすべて話してもらう」
「なぜ勝った気でいる。俺は遊んでいただけだ。今からが本気だ」
魔剣士は持っていた魔剣を消して、左腰に刺さった剣を抜いた。
あの剣は十中八九魔剣だろう。魔剣士は速い。単純に強度が上がってるだけの魔剣かもしれない。相手の動きをよく見て相手の魔剣を判断しよう。
いや相手は召喚魔法だ。剣なんて持ち歩く必要はない。さっきの魔剣も召喚したものだった。つまりあの魔剣は何かをためて放つものだ。
俺はこのとき一発限りの大技が来ると根拠もなしに考え手動で防御魔法を使い、アースウォールを魔剣士の方へ飛ばした。
なぜ魔剣士が剣を持って、、、あの形状は魔剣チャージバーストだ。防御魔法を使はなければ。
「防御魔法を使えぇぇ」
と校長が叫んだ時にはジャックは防御魔法を使っていた。
魔剣士は剣を地面に向けて振り、剣を壊した。
魔剣士が強い光に包まれ、大きな爆発音がした。
「ジャック、大丈夫か」
「なんとか大丈夫です」
周りを見ると魔剣士がいたところには大きな穴が開いていた。
「逃げられましたね」
「この程度では逃がさん」
魔剣士は土魔法で前の土をどけながら進んでいた。
血の果てローゼンでも逃げる方向が分からなければ追いかけることもできまい。ジャックが応用魔法を使えることが分かっただけ上出来だろう。血の果てローゼン、あまり強くなかったな。あれだけ有名な人も年齢には勝てなかったか。
そろそろ空気がなくなるな。地上に出るか。
突然周りの土が魔剣士の右手を貫いた。
剣を召喚し、飛んでくる土を剣で受け止めた。
ローゼンの攻撃がここまで届くとは。このままじゃ空気がなくなる。急いで地上に出なければ。
土が少ししか動かない。魔力切れか。
「ローゼン、貴様ー」
土で魔剣士のヘルメットごと頭を貫いた。
「終わった」
「魔剣士を殺せたんですか」
「あぁそうだ」
少し休んでいたら、担任の先生が走ってきた。
「校長大丈夫ですか」
「あぁ大丈夫だ。しかし俺も鈍ったな。相手の持ち物を見ることを怠ってしまった。」
「襲撃者を逃がしたんですか」
驚いた声で言った。
「いや殺しはした」
「ならいいじゃないですか。もう現役じゃないんですから」
A 血の果てローゼンから逃げられるわけないだろう。ジャックは応用魔法が使えるのか。初撃を防いだ防御魔法、俺には防御魔法を使ってから攻撃に気づいたように見えた。考えるのはあとにしよう。そう思いながら短剣で自分の首を切り、短剣ごと姿が消えた。
俺はこの後、回復魔法を受けて、寮に帰った。
今日は異世界って感じのイベントだったな。欲を言えばもうちょっと勝ちやすい敵の方が異世界無双って感じがするな。俺も異世界の全てがラノベやアニメみたいだとは思ってない。だが無双はしたい。
俺は独り言を言いながら反省会をした。
ラディーレンは魔法で生成したものに触れたらすべて消すが、魔法で操っているものは魔法で付与されたエネルギーだけ消します。




