13話 乱入者
13話ありがとうございます。
少し遅れてすいません。
自動防御魔法を2重にしといて助かった。魔術師は剣士に近づかれたらだめだな。
「身力なしでよく反応できたな。やはり今までは本気じゃなかったか」
「お前の相手はジャックじゃない。私だ」
校長は大柄の剣士を火に包み、4方向から土の弾丸が放ったがすべての攻撃を剣で消された。
「確かに俺はお前と戦わないといけないな。だが俺はただの剣士じゃないぜ。魔剣士だ」
大柄の剣士の隣から2本の剣が出てきた。
「ジャックとリヒトは剣だけで十分だ」
「召喚魔法か」
リヒトは魔力があまり残っていないが、ダークマターがある。あの剣ではリヒトに攻撃を当てられない。この2本の剣は俺に向かってくるだろう。
「リヒトは先に逃げてろ」
「お前一人で大丈夫か」
「魔力が少ないやつは足手まといだ」
「わかった」
リヒトは少し悔しそうな顔をした。
剣は最初はリヒトを追いかけていたが、諦めて俺の方に来た。
シュバルトの剣よりは速いが反応できないほどじゃない。
サンドアームで一本ずつ壊していった。
一方観客席では
多くのものが怖がっていて興奮していた。
「ライム魔力が残っているなら会場の外に俺たちを連れて行ってくれないか」
「あと少し残ってるぜ。闘技場の上に向かうからシュバルトはみんなを俺のところに呼んでくれ」
シュバルトはみんなを落ち着かせながらライムのもとへ連れて行った。
「じゃあ開くぜ」
「待ってくれ、ライム。リヒトやミリス、ジャックはどうすんだ」
「まずは俺たちが逃げるのが優先だろ。闘技場内にいるから死なないはずだ」
そう言いながらライムはゲートを開いた。
「急いで入れよ」
「シュバルト、他の先生たちを呼んできてくれないか」
「わかった」
ティアがシュバルトに触り、魔法をかけた。
「す、少しは速くなると思います」
「ありがとう」
と爽やかな少年みたいな微笑みをしてから走っていった。
「お前の剣は魔剣ラディーレンなのか」
「さあ、どうだろうな」
あいつはそう言っているが、剣にあたった魔法が消えている。あの剣はラディーレンで確定だろう。だがやつの目的はなんだ。魔剣士なら距離を詰めて攻めてくる。それが当たり前で一番強い戦い方だ。ラディーレンは魔法を消すのにその魔法と同程度の魔力を使う。相手の魔力がなくなるのも時間の問題だ。
「校長先生援護します」
「やつの剣は魔法を打ち消してくる」
「わかりました」
生徒に戦わせるのは教師として失格だが、今はジャックに頼ったほうがいい。
あの剣は魔法を打ち消すのか。無効化系の道具や人は弱点があると決まっている。考えられるのは、打ち消すのに多量の魔力を使う、意識外からの攻撃は防げない、無効にできる回数があるなどだ。時間をかけて戦っているのは校長の魔力切れを狙っている可能性が高い。魔力を消費する、回数制限があるの2つは考えづらい。意識外からの攻撃は防げない、があの剣の弱点だろう。土魔法で意識外から撃てて、あの速度に当てられる魔法は、、、あるにはあるのだが校長を巻き込んでしまう。他には、、、いや別に土魔法しか使えないわけではない。ゲラートは水魔法を使っていた。この学校に来てから1ヶ月過ぎている。1ヶ月で覚えていてもおかしくないため使えることを隠す必要もない。他の魔法が使えるなら、ストーンキャノンの中に圧縮した火魔法を入れた炸裂弾が適している。
校長が魔剣士を火で包んだ瞬間に炸裂弾を3発撃った。




